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特集・建築家になるには

連載コラム:01 「好き」と「得意」を両立させる

ずっと「建築」が好きだったあなたへ

子どもの頃から「建築」が好きだった。
間取りのチラシを見ては、あれこれ想像したり、自分でも時々描いてみた。
カフェでお茶してるときも、その居心地やインテリアが気になったり、美術館では建物の方をよく見ていたり、旅先では街並みに感動したり・・・
子どもの頃から、ずっと「建築」が好きだった。

20代も後半に入って、「今の仕事をこのまま続けるか、それとも本当はやってみたかった建築の仕事にチャレンジしてみようか?」と今後のキャリアに悩みつつ、それでも「自分の可能性にかけてみよう、後悔したくないから。」と思い切って飛び込んでみた・・・ 

デザインファームを見つけて入学し、建築設計の世界へと巣立っていく人の多くは、ちょうどこのような方々です。今このページを読んでくださっているあなたも、もしかして似ているのではないでしょうか。

今からでも本当にできるんだろうか?
この歳になって、違う分野、違う世界に飛び込んで、本当に大丈夫なの?やっていける?
そもそも自分に適正はあるの?私、この仕事に向いている?

もしかしたら、あなたもそんな不安を抱えているのかもしれません。
人間は不確実な未来よりも現状維持を好む生き物(恒常性維持機能による)なので、新しいことにチャレンジするとき、未知の領域に飛び込もうとするとき、ワクワクする気持ちと同時に不安を感じるのは当然のことだと思います。

好きを仕事にするには

「好き」を仕事にする、それは「好き」と「得意」を両立させることでもあります。
好きなことをしているとき、ワクワクして楽しくてその時間ずっと幸せを感じられる、そして終わってからも充実感に満たされる・・・それは自分の中に「熱」が多いからです。
逆に、もやもやしてつまらなかったり、全然楽しくないし面白くないというのは、それに対する「熱」が少ない状態です。

成果と熱軸

「好き」と「得意」を両立させるとは、自分の中にある「熱」でエンジンを回し充実感を味わいながら効率よく成果を出すことができる、そんな世界(環境)で生きていくことです。好きなことと得意なことが掛け合わさり、「満たされていて、成果も出る」領域です。

好きと得意の両立

もしもあなたが「今の仕事はちっとも楽しくないし、なかなか上手くできなくてすごくストレスを感じている」のだとしたら、職種も含めて環境を変える方がいいでしょう。「できないし、満たされない」領域で生きることは、生命力の低下につながります。できないことを責めるより、もっと自分自身を尊重してあげてください。

「満たされているけど、成果が出ない」領域は、趣味であれば何の問題もありません。
そして現代では、「できるけど、満たされない」領域で生きている人が多いように見受けられます。
「会社でもそれなりに評価されているし、何か特別に不満があるわけでもない。人間関係もそんなに悪いわけでもないのに、なぜかもやもやする。こんな状態でこれから先もキャリアを積んでいって、果たして幸せなのだろうか?」
30代直前に転職目的でデザインファームを選ぶのは、この領域で違和感を感じた人がとても多いですね。

好きと得意が両立する世界で生きることは、「ライフワーク」と言い換えることもできます。究極に「自分らしい生き方」ができる世界、それが「好きと得意の両立」です。
仕事が細分化され、昭和にはなかった職業が次々と登場してきました。さらにここ数年で、リモートワークや副業など、私たちの働き方も大きく変化しました。
そして人間の代わりにAIが「処理」を担当してくれるのが、これからの時代。人間の役割は「心に根ざした創造」が中心になってきます。

そんな変化の大きな時代に「建築の世界で、自分の強みを活かして生きていく」ために、まずはあなた自身にベクトルを向けてみていただきたいのです。この記事に辿り着いたということは、あなたの中にあなたにしかできない「建築のタネ」が眠っているはずです。
そのタネが芽を出し花を咲かせるのに、「自分の強みを見つけ、相手に価値を届ける」マーケティングの考え方が役立ちます。そしていつかあなたが大事な転機に差し掛かったときにも、それはきっとあなたを支えてくれることでしょう。

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この記事を書いた人

牧野めぐみ 「次の時代」に新しい建築を創る人たちに向けて、「建築の世界で、自分の強みを活かして生きていく」をテーマに、コラムとして綴っています。

1964年、静岡県生まれ。
デザインファーム建築設計スタジオ創設時から、事務局で裏方として運営に関わり、自身も設計事務所での勤務〜独立経験がある。
実践で使えるマーケティングと、学問ではない普遍的な心理学が専門。「自分の作りたい建築を作り続ける」×「クライアントに喜んでもらう」×「豊かな日常」を可能にするために、「ものづくりをする人こそ、マーケティングを活用してほしい」と提唱している。デザインファームでは、自分らしい設計という観点からのキャリア戦略の授業を担当。プロの建築家を対象としたマーケティングセミナーの実績もある。才能やアイデンティティにフォーカスしたコンサルティングや、物語の創作、演劇などの活動も行っている。
個人ブログ:日本で一番ゆる〜いマーケティングx心の仕組み

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