デザインファームトップ > デザインファームとは > 代表メッセージ
デザインファーム建築設計スタジオは、「建築家になりたい」人のための小さな学校です。
1992年の学校創設時は、建築家になりたければ大学の建築学科に入る以外に方法はありませんでした。 バブルの末期でおもしろおかしい造形的な建築がもてはやされている時代、「人が主役」の建築、モノと同時にコトをかたちにする建築、普通の人が普通の感覚で日々をすごせる建築を創る。 そんな建築家を育てたいとデザインファームはスタートしました。
人にはそれぞれの能力があります。能力というよりそれぞれが大事にしている価値感という表現が正しいかもしれません。数学が得意な人は論理的な空間構成を考えればいいし、人や家族に関心があるなら素敵な人間関係を実現する空間を模索すればいいのです。 数学が苦手でも、絵が描けなくても、30歳からでも建築家は目指せます。
建築の世界で生きていきたい人にとって、建築家の設計事務所は入るのが一番難しい世界。デザインファームはその世界で通用する人を養成する学校です。
学んだ上で、建築家の事務所を選びそこで修行した後、独立して建築家になる道を行くのもいいでしょう。独立までは考えなくても、有名建築家のもとでキャリアを積み設計者としての腕を磨き、それから次を考えるのもいいでしょう。
デザインファームが設計事務所を目指すカリキュラムだからといって、それにこだわる必要はありません。卒業生の中には、建設会社の設計部で活躍している人たちもいます。設計施工の会社を起業した人たちもいます。
デザインファームは1992年の開校以来、設計の世界に多数の卒業生を送り出してきました。卒業生との交流、連携はとても密です。大いに利用しあなたの未来を切り開いてください。
それは、モダンからアニミズムモダンへの移行。
今、建築ではアジアの感性が最先端にあります。
私たちが心地よいと感じる、内と外の境界を曖昧にする「縁側(えんがわ)の知恵」が求められているから。
最近のカフェや住宅では、“内でも外でもない場所”が増えていて、自然や街とゆるやかにつながるデザインが、世界の潮流になってきたから。
私たちのDNAに刻み込まれたこの感性が、次の時代を創っていくのです。
あなたの建築が誰かの暮らしを豊かにし、街並みの一部となる。
それは街を楽しくするきっかけとなり、
やがて、次の建築様式(時代が求めるスタイル)として世界に影響を与える。
デザインファームを選ぶ人たちは、
「人を幸せにしたい」 「社会に貢献したい」
という想いを胸に、建築を志す頼もしい仲間たちです。
あなたの中の“建築のタネ”がここから芽吹き、
花開き、実を結び、幸せが循環していく。
そんな世界を、私たちはすでに見ています。
デザインファーム建築設計スタジオ代表
牧野 徹