今年もお茶の水の老舗画材屋レモン画翠さん主催の「学生設計優秀作品展」にデザインファームの卒業設計作品を出展いたしました!
今年出展したのは、昨年度 昼間部を卒業した飯田悟士さん設計の「まち、がっこう」です。
アーケード商店街の中に小学校を組み込み、”まち”と”がっこう”の新しい関係性を提案した設計です。
写真におさまりきらないほど、大規模な模型で表現されたアーケード。
その所々に学校の教室が配置されています。
この計画には設計者の飯田さんの子どもの頃の経験が反映されています。
卒業設計を行うにあたって小学校時代を思い返してみると、一度だけ小学校を脱走したことがあった。
先生に怒られたわけでも、友達と喧嘩したわけでもない、理由はハッキリと思い出せないが脱走した記憶は鮮明に覚えていた。
小学校の3mくらいある金網のフェンスを越えて、自宅を見た小学生の僕は、親に会うわけでもなく、小学校へと戻って行った。あの時の感情はどんなだっただろう。
教室という空間を出ても、保健室に逃げても、なにをしても小学校というコミュニティからは逃げられなかった。閉鎖的な小学校を町(商店街)に散りばめて、相互に影響したり、影響し合わなかったりして、上でも、下でも、並列でもない。一つの場として”まち” “がっこう”を提案したい。
(設計趣旨より)
当たり前のようにみんなが同じように過ごしてきた小学校。
その学校の在り方が変わると、子どもたちや町の人たちにはどんな変化が起こるのでしょう。
とても興味深いテーマで設計された作品でした。
飯田さんが今後プロの世界で設計する建築をぜひ体験してみたいですね。
飯田さん、お疲れ様でした!
今後のご活躍を楽しみにしています!