2019 | デザインファーム建築設計スタジオ

ブログ・建築家への道

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  • 2019年 夏休み こども建築教室 参加者募集

    夏休み こども建築教室

    ※5/24現在 定員に達したため、以後お申し込みの方はキャンセル待ちとさせていただきます。

    大人気!夏休みの1日建築家体験教室

    毎年たくさんのこども達が参加してくれている、建築家養成所デザインファーム建築設計スタジオの「夏休み こども建築教室」
    好評につき、今年の夏休みも開催が決定しました!

     

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  • 進化する「屋根」

    デザインファームで繰り広げられる「建築っておもしろい!」となるエピソードを紹介する連載。
    今回は、またまた牧野校長の考察から、「屋根」についてのお話をご紹介します。
    前回の「新しい時代の建築」にも通ずる考察なので、ぜひあわせてご覧下さい!

     


     

    中国 湖南省・鳳凰古城

    中国 湖南省・鳳凰古城

    建築を作り出す要素には「床」「壁」「窓」「屋根」など、様々なパーツがありますよね。
    それぞれの要素をどのように配置するか、建築家はそれを考えながら空間を設計していきます。思い描いた通りの空間を作っていくためには、各要素にどんな役割があって、空間にどのような影響を与えるのか、要素の持つ特徴や機能を知っておく必要があります。

     

    ル・コルビュジエ 母の家

    ル・コルビュジエ 母の家


    例えば「窓」
    窓には、主に、部屋に光を取り入れる役割や風の入れ替えをする役割がありますが、つける位置や大きさが違うだけで空間の印象がガラリと変わります。
    壁の高い位置に小さく配置された窓と、床に近い位置に横長に配置された窓。気分を落ち着かせたい時、あなたならどちらの窓がある部屋に居たいと思いますか?

     

    2つの部屋をイメージした方はお分かりかと思います。
    同じ条件の部屋であっても、窓が違うだけでその空間の使われ方は違うものになるんです。さらに、その窓は開けられるか閉じたままなのか?外に見えるものは?カーテンはつける?障子にする?・・・・

     

    たかが窓、されど窓。設計って奥が深いですね。

     

    屋根の意味は、建築の成り立ち方によって違う

    那珂川町馬頭広重美術館・隈研吾建築都市設計事務所

    那珂川町馬頭広重美術館・隈研吾建築都市設計事務所

     

    さて、窓も追求していくととってもおもしろいのですが、今最もアツいのが「屋根」
    今後、屋根無しでは建築は語れなくなる!(のではないか)ということで、デザインファーム内でも時折話題に上がっています。

     

    屋根の歴史をたどってみると、壁で建築を進化させてきた西洋と、フレームで建築を作ってきた東アジアや日本では、「屋根」の捉え方が違うのです。正確には、中国も石を組積して建築を作ってきた壁建築の文化なので、ヨーロッパ・中国の大陸と、東アジア・日本の比較です。

    ル・トロネ修道院

    フランス ル・トロネ修道院

    石を使った建築は、壁で囲ってから屋根で覆う、という順で建築を作っていきます。
    窓も後から開けるので、壁建築の文化では、窓は風を通す「穴」として捉えられているそう。英語の「window」の中にも、「wind(風)」という言葉が入っています。
    壁で仕切る建築文化の中では、屋根は単なる雨よけに過ぎません。

     

    桂離宮

    桂離宮 
    出典:Wikipedia

     

    ラオス ルアンパバーン

    ラオス ルアンパバーンの宮殿

     

    一方、東アジアや日本の木造建築では、壁はあって無いようなもの。
    雨が多く蒸し暑い地域では、壁よりも屋根が必要とされたこと、そして構造上、屋根の形を自由に変化させられたことから、壁よりも屋根の形状がさまざな形に変化していきました。こちらは壁建築に対して「屋根」の建築とも言えますね。
    屋根建築の文化では、空間と空間の仕切りがとても曖昧です。

    このように、建築の成り立ち方によって屋根の概念は違うんですね。

     

    荘銀タクト

    荘銀タクト・妹島和世建築設計事務所

     

    ここ数年、建築誌を見ると、屋根に着目した建築が増えてきています。

    第一線で活躍する建築家たちは、屋根の重要さ、屋根の変化を感じ取っているのがわかりますね。昨年デザインファームの合宿で訪れた荘銀タクトも、屋根の形状が特徴的な建築でした。

     

    これから建築家たちが屋根をどのように変化させていくのか、そして、これから建築家を目指す学生たちがどんな変化をもたらしてくれるのか、注目していきたいと思います!

    さらにその先、形状とともに、「曖昧に仕切る」という屋根建築が作り出した概念も重要なポイントになってゆくのかも・・・。

     

    (文・田中いづみ)

  • 新しい時代の建築ってどうなる?

    アジアの建築空間

    「建築」
    興味はあるけれど、小難しいと感じている方も少なくないのではないでしょうか。なんだかロジカルで頭の良い人だけがわかる世界、みたいな。
    私もそう思っていました。

    けれど、建築家養成所・デザインファーム建築設計スタジオの教室では、「建築ってこんなにおもしろいものなの?!」とワクワクするような話がそこら中で繰り広げられています。

    こんなおもしろい話、教室の中に留めておくのはもったいない!
    ということで、「建築っておもしろい!」と思えるようなエピソードや、講師の考察などをシリーズ連載でお届けしていこうと思います。

     


     

    さて、記念すべき連載第1回目は、デザインファームの代表で名物講師、牧野先生の考察から。

    デザインファーム建築設計スタジオは、未来の建築家を育てる学校です。
    校長の牧野は、常に時代の変化や人の価値観の変化を分析し、新しい時代で活躍する設計者になるためには何を学ぶべきかを考えながらカリキュラムを練っています。
    そして、その分析が絶妙におもしろい!

    いろいろな切り口でみなさんにお伝えしていきたいのですが、今回のテーマは「新しい時代の建築」
    元号も平成から令和にかわり、個人的にも様々な場面で新たな時代がやってくる予感がしています。
    時代の流れや人の価値観の変化とともに、建築のあり方も変わっていくもの。
    だって、建築を使うのは私たち「人」。建築の主役は人なんですから

     


     

    建築の歴史は今、変わろうとしている?!

    平面図

    牧野先生の考察によると、いま建築の世界は「過渡期」に入っているのではないか、ということらしいのです。過渡期というのは、これまでの様式がかわる、評価される視点が変わる、転換期ということ。

    2019年の日本。
    私たちを取り巻く建築は、そのほとんどが明治以降、西洋から持ち込まれた建築の考え方がベースとなってできています。公共建築しかり、住宅しかり、です。

    例えば、チラシなどでもよく見る家の間取り図。これは「平面図」というのですが、このように真上から家の間取りを考えるのは、実は石で造られる西洋建築の考え方なんです。
    石で造られる建築は、「壁」ありきで考えられます。ですから、壁の位置がわかる真上から間取りを考えるのです。

    日本の建築

    木曽路・奈良井宿

    木造建築が主の日本では、木をフレームのようにして組み立てる構法を昔からとってきました。
    蒸し暑い夏を快適に過ごすために風通しを考慮した建築は、日本だけではなく同じような気候の東アジアでよくみられます。

    フレームで作られた建築は開放的です。部屋の仕切りを「壁」でバツっと切るという概念はなく、床の高さを変えてみたり、外部とも内部とも言えない縁側というような場所で場を繋いだり、とても曖昧だけれど感覚的に仕切る、という方法で空間を作ってきました。
    これはとてもアジア的・日本的な概念で、このような建築空間の中で過ごしてきた私たちは、真上からではなく、人の目線で空間を捉えるようになりました

     

    ところが、明治維新で西洋文化が持ち込まれたこと、そして戦争よってアメリカの文化に影響を受けたことによっていつの間にか西洋の「壁」建築の価値観に私たちは身を置くことになっていったのです。
    図面と言われて真っ先に「平面図」を思い浮かべるのがその証拠。

    けれど、元々気候も暮らし方も宗教観も違う文化でできてきた価値観を、まるまるっと受け入れるのはなかなか難しいものです。
    西洋への憧れや対等に扱われたいという欲求から、形は西洋を真似たものの、やはりそれまで築いてきたものを全て捨てることができず、無理が生じて、日本の住宅はとても閉鎖的なものになっていってしまいました

    しかし今、その価値観がまた変わりつつあるというのです。

    ウッドデッキ

    武川建築設計事務所「うすずみの家」

    例えば、一般の住宅でも縁側を彷彿とさせるウッドデッキが好まれたり、オープンカフェが流行っていたり、と開放的な本来の日本建築の特徴が徐々に取り戻されているのではないか、ということなのです。

    確かに、言われてみればそのような場所をよく目にするし、自分自身もそういった空間を体験すると素直に気持ちが良いと感じます。

    世界でも、日本や東アジアに見られるフレーム建築がもたらす空間構成に流れが向いてきているようです。

    いま、価値観は西洋からアジアに移行している、とマキノ先生は考察しています。
    日本人の持つ感性が生かされる時が来たのかもしれません。

    とは言ってもまだまだ過渡期。
    現在活躍している建築家たちも、時代の変化を捉えながら模索している時代です。

    過渡期だからこそ、私たちが作っていくことができるチャンスの時代でもあるのかなとも思います。ちょっとワクワクしちゃいますね。

    このマキノ先生の考察から派生するお話が山ほどあるので、それはまた次の機会に。

    皆さんもぜひ新しい時代の建築について考えてみてください。

    (文・田中いづみ)

  • 2018年度 卒業式!!

    2018年度卒業式風景
    今年も卒業シーズンの到来です。

    2019年3月24日、デザインファーム建築設計スタジオ 昼間部・夜間部・土曜部合同の卒業式を行いました。

    デザインファームでは、2年間の間に取り組んだ技術課題の各種図面の提出、そして設計課題の発表提出を卒業要件としています。この日、すべての課題をクリアした各クラスの2年生が卒業証書を授与されました。

    2年間という短い期間で、設計事務所で通用するレベルの知識や技術を身につけることは並大抵のことではありません。今回卒業した皆さんも、途中で苦しくなったり、悩んだり、悔しい思いをしながら2年間を駆け抜けてきたと思います。

    それでも「建築が好き」という気持ちと向き合ってここまでやってきたことは本当に素晴らしいことです。胸を張って、今度はプロの世界で活躍していただきたいと思います!

     

    2018年度卒業式風景

    毎年のことですが、卒業式を手早く済ませて飲み会開始!
    実はこちらがメインだったりします(笑)
    今年は1年生が主催して盛り上げてくれました。

    2018年度卒業式風景

    非常勤講師の先生方を始め、OBもたくさんお祝いにきてくれました。こうやって、卒業しても繋がっていてくれる仲間がいることは嬉しいことですね。

    今年の卒業生も、来年の今頃同じように後輩たちを祝福しにきてくれるといいなと思いました。

    2018年度卒業式風景

     

    2018年度卒業式風景

    そして、会の途中でマキノ先生からポートフォリオ発表会の評価が配布されました。
    講評の先生方が採用目線で全員を評価したものです。

    自分がプロの建築家からどのように評価されたのか、伸ばすべきところ、もう少し補わなければいけないところをチェックして、今後の就職活動につなげてもらえればと思います。

    2018年度卒業式風景

    最後に、1年生から2年生へ贈呈品が贈られました。
    1年生のH君デザインのオリジナルマグカップ!
    後輩たちからの愛がこもっています。

    2018年度卒業式風景

    2年生の皆さん、卒業おめでとうございます!

    デザインファームは卒業してからも皆さんをサポートします。
    いつでも教室にいらしてくださいね。皆さんの今後の活躍を楽しみにしています!

    (田中)

  • 初心者クラス合同 ポートフォリオ発表講評会

    2018年度ポートフォリオ発表会
    先週末、昼間部・夜間部・土曜部2年生合同のポートフォリオ発表講評会を開催しました。
    2月から3月にかけて、この時期は発表会目白押しですが、ついに今回が今学期最後の発表会です。

    ポートフォリオとは今の自分の実力を見せるための大事な就活ツール。
    設計事務所を目指す建築学生にとっての必須アイテムです。

    2018年度ポートフォリオ発表会
    今回の発表会は作品の発表とは少し違い、面接を意識した発表で、先生方には「この人をスタッフとして採用したいか」という視点で評価していただきました。

    講評は、非常勤講師の先生方のほか、建築家の丹羽修さん(N L デザイン 一級建築士事務所)、池田佳人さん(ワイズデザイン一級建築士事務所)にもお越しいただきました。

    2018年度ポートフォリオ発表会

    ポートフォリオの出し方、見せ方も人それぞれ。
    紙だけで勝負する人、模型を使ってインパクトをだす人、自分のキャラクターを活かす人など個性が試されます。

    先生方からも「見せる作品の順番はこれで本当にいい?」「表現の仕方はもっとこうしたほうがいい」など見せ方の部分や、話し方、建築家がビビビッとくるポイントを具体的にアドバイスしてくださり勉強になりました。

    2018年度ポートフォリオ発表会

    学生に個性があるように、採用側の建築家にも個性があります。
    むしろ、建築家の方は個性が豊かな方ばかりです。

    万人受けするキレイなポートフォリオよりも、泥臭い手書きのスケッチが意外にもウケたり、3Dよりも作り込んだ模型の方が好まれたり、評価される表現方法は事務所によって違うということも先生方の講評からよくわかりました。

    そしてやはり、長い時間一緒に働き、モノづくりをしていくスタッフには、人間的な相性も求められるようで、人となりが滲み出るような見せ方が大事なのだと感じました。

    ポートフォリオも完成したので、これをもって2年間の全課題が終了!!
    2年生は設計事務所への就活が始まります。

    (田中)