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初夏の合宿 -2024年 夜間部土曜部編-

太田市民美術館・図書館

夜間部・土曜部クラスの皆さんと、6月29日、30日の土日を利用して1泊2日の国内合宿へ行ってきました。(参加は希望者のみです!)

例年は梅雨明け宣言後、初夏の合宿になるのですが今年は梅雨入りが遅く…雨になるのではないかと心配していたところ、晴男の校長先生のおかげで梅雨を吹き飛ばす快晴!
これぞ本物の晴男ですね。

合宿で訪問させていただいた施設と、皆さんの見学の様子をご紹介!
行き先は「群馬県」。美術館をメインに見学するコースです。

 

【1日目】
1.富弘美術館
設計:ヨコミゾマコト建築設計事務所

富弘美術館

富弘美術館

とてもコンパクトな美術館ですが素材の使い方が多様で展示室ごとの変化を皆さん興味深く見ていました。小学生の見学があったようで小さな子が熱心にメモをとる様子を見て、大人たちも必死にスケッチしたり。

 

2.太田市美術館・図書館
設計:平田晃久建築設計

太田市民美術館・図書館

今回のイチオシ!見学している皆さんの様子がとにかく楽しそう!動線や、空間のつながり、小さな居場所が沢山あるところ、みんなが知っている良くある図書館とは全く違う空間に驚きの様子。1時間30分、ゆっくり時間をとったつもりが…まだまだ見たりないようでした。

 

3.まえばしガレリア
設計:平田晃久建築設計

まえばしガレリア

1階はギャラリーと飲食店。2階以上は賃貸住宅が入っている建物です。なので1階部分をさらっと見学。賃貸住宅スペースは流石に見学できず、皆さんちょっと残念そう。この上に住むのはどんな感じなのでしょうね~?

 

~寄り道~

(白井屋ホテル)
設計:藤本壮介建築設計事務所

白井屋ホテル

こちらはホテルのため、内部の見学が宿泊者に限るとのことで見学コースから外していたのですが、前橋ガレリアから徒歩4分、せっかくここまで来たのだから見れるものは多いほうが良いだろうと、滞在時間30分の中で急いで移動。建物前の水辺空間と一体的に整備されていて街とのつながり方など参考になった様子。できることならコーヒーを買って水辺で一息つきたかった…

 

~宿泊施設についてからのディスカッション~

宿泊施設について夕食を食べた後、一息ついてからのディスカッションタイム。
この日に見てきた施設について「良かったところ」をお互いに共有します。
それぞれ、どんなところ(要素)が良かったのか、良かった(気に入った)ところを掘り下げてみること、それをみんなで共有することで自分が思う良いところ(要素)と違う要素に出会うことが目的のディスカッションタイムです。

ディスカッション

ディスカッション

 

【2日目】
1.上州富岡駅
設計:武井誠+鍋島千恵/TNA

上州富岡駅

上州富岡駅

世界遺産に登録された富岡製糸場の玄関口となる駅。駅舎ですが、市民の交流スペースになる半外部空間、大屋根の下には待合室やコンコース、情報コーナーなどが設置されていました。構造ははじめて知った「鉄骨煉瓦積造」。

 

~寄り道~

富岡製糸場+世界遺産センター
(富岡製糸場+世界遺産センターなど)
上州富岡駅から富岡商工会議所までてくてく歩く途中に世界遺産の富岡製糸場があります。世界遺産になった後、周辺がとても綺麗に整備されたのですね。朝早かったので店舗は閉まっていたのですが、古い建物を再利用されている施設はみなさん興味深かったようです。

富岡製糸場+世界遺産センター

さらに、その先を歩いていると普通の民家かな?とても趣のある3階建ての木造住宅を発見。「窓の出し方がいいよね~」なんて見ているとここは町のクリニック(医院)でした。
目的の建物だけではなく、建築好きの仲間と歩いているとこんな道草の中にも新しい発見があり、とても楽しいですよね。これぞ合宿の醍醐味。

しかし…ささっと通り抜けるはずが、だいぶ道草を楽しみまして…時間超過!

 

2.富岡商工会議所
設計:手塚建築研究所

富岡商工会議所

富岡商工会議所

残念ながら土日はお休みとのこと、外からのみの見学でした。でも、みんな中の構造が気になる様子で一生懸命のぞきこみ朝から怪しい集団に(笑)

 

3.原美術館ARC

3.原美術館ARC

デザインファームとしては初めての見学先。決して大きな美術館ではないですが、アート作品と空間の使い方は多様でとても見ごたえがありました。学生もインパクトのある空間演出に驚いていたようです。

 

4.高崎市美術館・旧井上房一郎邸

高崎市美術館・旧井上房一郎邸

高崎市美術館・旧井上房一郎邸

高崎市美術館・旧井上房一郎邸

最後の見学先。こちらはアントニン・レーモンドの東京・麻布の自邸「笄町の家」を写した住宅。建てられた当時から残り、今も現役で使用されている屋内の電線(配線)に驚き!とても丁寧に大切に維持管理されているのですね。開口部のつくりかた、建具のデザイン、小さな取っ手のつくりかた、建物と一体の造作家具、細かいとろこまで皆さん興味津々。

 

以上で2日間の合宿が終了しました~
この2日間で見てきた施設は、もちろん一人でも見て回ることもできる場所です。
でも、でも、同じように建築を学ぶ仲間と「あそこ良いよね!」とか「ここはどうなってるのかな?」とか、共有しあう機会って大切ですよね。自分とは違う視点を知って視野を広げたり、自分では気にも留めなかったことに気づいて新しい発見があったり。
建築を学ぶって良いな~と、改めて皆さんの様子を見て思いました。

みどころ満載、盛りだくさんの2日間、この体験・経験がこれからの設計課題にどう活かされるのか楽しみです。
とても充実した2日間でした!!

 

今、建築を学んでみたいけれど、どうしようかな、、自分にもできるのかな、、と悩んでいる方、デザインファームでの学びは一人ではないです。仲間がいますよ!ぜひこの楽しさを一緒に味わってみませんか?