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2019年土曜・夜間・日曜部 秋の建築合宿

昼間部建築合宿につづき、夜間・土曜・日曜部が建築合宿に行ってきました。一泊二日で山梨県と長野県の建築を見学しています。今回の合宿で見学した建築を紹介します!

清春芸術村


住所:山梨県北杜市長坂町

秋の観光シーズン、大渋滞に巻き込まれ予定の2時間遅れで、はじめの目的地「清春芸術村」に到着!
写真はフランスのエッフェル塔を設計したことで知られるキュスターフ・エッフェルが設計した「ラ・リューシュ(集合アトリエ)」。今回は、個室の一部が公開されていて、内部の様子もみることができました。

同敷地内に、
清春白樺芸術館 設計:谷口建築設計研究所
梅原龍三郎アトリエ 設計:吉田五十八
ルオー礼拝堂 設計:谷口吉生
光の美術館 設計:安藤忠雄
茶室 徹 設計:藤森照信
ゲストハウス 和心 設計:杉本博司 ※非公開
などが点在し、広いお庭をお散歩しながら有名建築家の建築を見学できるようになっています。

茅野市民館


設計:古谷誠章/NASCA
住所:長野県茅野市塚原

次に向かったのは、茅野市民間。2007年日本建築学会賞、2010年日本藝術院賞を受賞した建築です。

神長官守矢資料館


設計:藤森照信
住所:長野県茅野市宮川


日が沈みかけ、急いで向かった1日目の最後は、、、
長野県茅野市宮川にある守矢家の文書を保管・公開する博物館。
郷里出身である建築家 藤森照信氏の基本設計です。
こう見えて、この建物、鉄筋コンクリート造り(史料保護のため)です。しかし、屋根には諏訪産の鉄平石、外壁にはサワラの割板、内部にはワラ入りモルタルなどの自然素材が使われ、周囲の景観を損ねないような配慮も感じられます。

長野県信濃美術館 東山魁夷館


設計:谷口建築設計事務所
住所:長野県長野市箱清水

2日目、快晴の中、向かった最初の建築は、美術館建築の巨匠、谷口吉生氏の設計による美術館です。
今回見学した東山魁夷館は見学前日にリニューアルオープンしたばかりでした。信濃美術館(本館)や公園部分は全て工事中で2024年に全面リニューアルオープンするそうです。

田崎美術館


設計:原広司+都市・建築計画センター・ベーシック アトリエ・ファイ建築研究所
住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉横吹


次に向かったのは、軽井沢にある田崎美術館です。画家 田崎廣助氏ひとりの作品だけを展示するということで、自然の変化に合わせた建築として建てられたそうです。光源を人工照明に頼らず、外光を入れながらつくられています。学生も不思議な空間に興味深々!?

軽井沢 千住博美術館


設計:西沢立衛建築設計事務所
住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉

そして、最後に向かったのは、軽井沢の千住博美術館!
美術館内の写真撮影が不可だったので、外観の写真だけでご紹介。。。

建物全体は、敷地の地形に合わせてゆるやかに傾斜していて、その周辺は多彩な植栽が配置され、森の中を歩くようなランドスケープで建物に誘導されます。
館内は明るくとても開放的な一室空間です。深い軒と、シルバースクリーン、UVカットガラスで光を制御しながら、緑の風景、光が室内に柔らかく入ってきて、軽井沢の自然と芸術が融合・調和したとても美しく、心地よい空間でした。

生徒の皆さんは、引率の先生に建築の詳細を解説してもらいながら見学したり、皆でデスカッションをしたり、一人では気づかないようなことも、新鮮な刺激を受けた合宿になったようです。
(中村)