今年の昼間部建築合宿は、愛知〜岐阜〜長野〜山梨県の建築や街並みを見学する二泊三日の旅でした。
今回の合宿で見学した建築を紹介します!
豊田市美術館
設計:谷口建築設計研究所
住所:愛知県豊田市小坂本町8-5-1
最初に訪れたのは美術館建築の巨匠、谷口吉生氏による美術館です。
本館のほか、別館の高橋節郎館、茶室が同じ敷地内にあり、全てが谷口氏による設計となっています。
特に別館の高橋節郎館は、他の谷口建築にも見られるシークエンス(動線)が美しい建築でした。
多治見市モザイクタイルミュージアム
設計:藤森照信+エイケイ+エース設計共同体
住所:岐阜県多治見市笠原町2082-5
施釉磁器モザイクタイル発祥の地である多治見市笠原町に建てられたモザイクタイルの美術館。設計は建築家の藤森照信氏です。タイルの原材料を掘り起こす粘土山をモチーフにした、印象的な建物です。
中山道 馬籠宿・妻籠宿・奈良井宿
2日目は朝から木曽の宿場を散策しました。
木曽11宿の一番南にある「馬籠宿」からその一つ北の「妻籠宿」、そして「奈良井宿」と古い宿場の街並みをたっぷりと見学しました。
神長官守矢資料館
設計:長野県茅野市宮川389-1
設計:藤森照信
お次は高過庵などで有名な神長官守矢資料館へ。こちらも設計はモザイクタイルミュージアムと同じ藤森照信氏。
2017年に新しく建築された「低過庵」も見学させてもらいました。
茅野市民館
設計:古谷誠章/NASCA
こちらは写真掲載不可のため残念ながら画像がありませんが、駅直結の図書館を含んだ茅野市民館を見学しました。
直線と傾斜、そしてガラス張りが特徴的な図書空間が面白い建築でした。
八ヶ岳美術館
設計:村野藤吾/村野森建築事務所
住所:長野県諏訪郡原村17217-1611
次に訪れたのは、八ヶ岳の森の中に建つ彫刻美術館「八ヶ岳美術館」です。設計は村野藤吾氏。
一人の彫刻家のために作られた優しい光の美術館でした。
リゾナーレビブレクラブ音楽の森小淵沢(現・星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳)
設計:マリオベリーニ
住所:山梨県北杜市小淵沢町129-1
最後に訪れたリゾナーレビブレクラブ音楽の森小淵沢は、外国人建築家のマリオベリーニが設計したホテルと複合商業施設です。同じ旅の中で訪れた日本の宿場町と、外国人建築家の設計した擬似的な町空間を対比してみるとまた面白いですね。
夜は、その日見学した建築や街並みについてディスカッションをたっぷり行い、充実した合宿になりました。
学生一人一人、それぞれ感じることや考えることは違ったと思いますが、これからの自分の設計にどんどん今回の経験をいかしていって欲しいと思います。
(田中)