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意匠設計に向いている人の特徴5選!必要なスキルや適性の確認方法も解説

意匠設計の仕事に興味があるけれど自分が向いているかどうかわからない、という人は多いのではないでしょうか。意匠設計の仕事は、センスや専門的なスキルなどが必要ように見えますし、自分には適性がないのではないかと不安に感じるかもしれません。しかし、意匠設計の仕事は幅広い人に向いているといえるので安心してくださいね。

この記事では、意匠設計を行う建築家を養成をしているデザインファーム建築設計スタジオが、意匠設計の仕事に向いている人の特徴や意匠設計に求められる知識やスキルについて詳しく解説します。

意匠設計とは

まず、意匠設計の仕事とはどのようなものかを説明しておきますね。建築設計は「意匠設計」「構造設計」「設備設計」の3つの分野に分かれますが、意匠設計はこれらのなかのひとつの設計業務です。

意匠設計では、建築物のデザインや空間の使い方を考えます。クライアントとコミュニケーションを取りながら要望を汲み取り、それを反映した図面を作成し、美しく機能的な建物を設計することが仕事になります。

意匠設計では、建物のデザインや使いやすさを考えるための発想や、施主・構造設計者・設備設計者・工事関係者などの関係者とスムーズにコミュニケーションを取ることが求められます。

意匠設計に向いている人の特徴5選

意匠設計に向いている人の特徴には、さまざまなものがあります。

1.建築やインテリアが好き

建築やインテリアが好きという人は、意匠設計に向いている可能性があります。

意匠設計では、内外観のデザインや間取り、造作など建物全体の設計やデザインを行います。クライアントの要望を叶えるような設計をするには、あらゆる選択肢を徹底的に考えなくてはなりません。建築物やインテリアが好きであれば、熱意を持ってこだわることができるでしょう。

また、良い設計をするには建築物やインテリアに関する引き出しがたくさん必要です。建築やインテリアが好きであれば建築物やインテリアを楽しんで見ることができ、たくさんのアイデアを集められます。アイデアをもとに、クライアントの要望を叶えるような良いデザインを生み出すことができるでしょう。

2.創造することに興味がある

創造することに興味があるという人も意匠設計の仕事に向いているかもしれません。

意匠設計は設計やデザインを行い建築物を生み出す仕事であり、「どうすれば美しく、住みやすい空間になるか?」を考える力が必要になります。だからこそ、モノを作ることや、頭のなかで想像してあれこれ考えるのが好きな人は適性がある可能性があります。

実際に手を動かして作る器用さや数学力が絶対に必要ではないかと考える人も多いかもしれませんが、意匠設計では器用ではなかったり数学が苦手だったりしても、発想力があれば十分活躍できます。創造することに興味がある人は意匠設計を目指してみるのもおすすめです。

3.人の話を聞くのが好き

人の話を聞くのが好きという人も、意匠設計に向いている可能性があります。

意匠設計は、クライアントの要望を聞き、それを建築物において形にしなくてはなりません。そのためには、クライアントの頭のなかにある漠然とした理想像を引き出す必要があります。質問をしながらクライアントの話をたくさん聞くことが大事になってくるので、人の話を聞くのが好きな人や人から話を引き出すのが得意という人に向いています。

また、設備設計や構造設計や工事関係者からも話を聞かなくてはなりません。デザインだけではなく、安全性を考えた構造や使いやすさに配慮した設備などについての意見をもらい調整をする必要があるので、話を聞くのが得意な人に向いているといえるのです。

4.チームプレイが好き

チームプレイが好きという人も、意匠設計に向いているといえます。

意匠設計はさまざまな人と共にチームで仕事をします。構造設計者や設備設計者、施工業者と協力をして建築物を作り上げていくことになります。それぞれが役割を果たし、連携をすることで、建築物という大きなものを作りあげることができるのです。

だからこそ、チームワークを大事にし、効果的なコミュニケーションを取れる人に向いているのです。また、大人数で何かを完成させることに達成感を感じる人にも向いています。これまでに大勢で部活動や催し物を行うことに楽しさや喜びを感じた経験がある人に向いているかもしれませんね。

5.細かいところまでこだわる

細かいところまでこだわる気質の人は、意匠設計に向いている可能性があります。

意匠設計は、クライアントの理想を実現するためにディテールや間取り、部材など、細かな部分にまでこだわらなくてはなりません。また、建築物は一度建てると長い年月使用されることになります。細かなズレなどもないように緻密に設計をし、細部の確認まで行わなくてはなりません。

ふだんからつい細部にこだわってしまう、時間を忘れて作業をしてしまうというような人は適性があるかもしれませんね。

ここまで、意匠設計に向いている人の特徴を説明してきましたが、「これら全てが当てはまらなければいけないの?」と思った人もいるかもしれません。しかし、全てが当てはまる必要はなく、どれか1つでも当てはまるという方は意匠設計に向いている可能性があるので、ぜひ意匠設計の道を目指してみてください。

意匠設計に求められる知識・スキル

では、意匠設計に求められる知識やスキルとはどんなものでしょうか。ここでは特に大事なものを紹介します。意匠設計を目指すときには、これらのスキルを身につけることを意識してみてくださいね。

設計のセンス

意匠設計では、設計のセンスが求められます。設計のセンスとは、機能性や造形の美しさを満たし、生活を演出する設計をバランスを取りながらできるかどうかということになります。

窓の位置や階段の幅、手すりの高さなど建築物を構成する要素は使いやすいものになっているか、機能的な設計となっているかが機能性です。そして、造形の美しさとは、見た目のデザインだけでなく光や影や音まで計算された設計かということです。生活を演出する設計とは、建築物を利用するなかで人と人との繋がりを生み出したり、日常を豊かにする仕掛けをできるかということになります。

機能性や造形、演出のなかのひとつの要素だけでなく、これらをバランスを取りながら行う必要があります。

コミュニケーション力

コミュニケーション力も、意匠設計には求められます。意匠設計はクライアントの漠然とした理想をヒアリングのなかで引き出さなくてはなりません。そのためには、コミュニケーションを取りながらお互いのイメージを言語化し、共有する必要があります。

また、意匠設計は構造設計者や設備設計者、施工者、メーカーなど様々な関係者とプロジェクトを進めていくことになります。意匠設計はこれらの関係者の間に立って、方向性を示しながらまとめなくてはなりません。そのためには、あらゆる立場の人と円滑にコミュニケーションを取る力を身につけなくてはなりません。

自分で調べる力

意匠設計には自分で調べる力というのも求められます。意匠設計の業務においては、教科書やマニュアルに載っていないことを自分で調べなくてはならない場面が多くあります。そのための調査力・対応力が求められるのです。

例えば、建物を建てる地域ごとに異なる、建築的な法令を調べなくてはなりませんし、建具や設備などで既製品を使わない場合には、細部を収める方法を自分で検討しなくてはなりません。このようにイレギュラーな場面で、自分の力で調べて解決する力が重要になるのです。

CADスキル

CADの操作スキルは意匠設計に必要なスキルです。意匠設計は建物全体の形や間取りなどの図面を作成しますが、この作業は建築CADで行います。建築CADを利用することで、設計精度を高めるとともに、設計にかかる時間を短縮できます。

だからこそ、現在では設計にはCADが用いられます。CADを扱えるスキルは、意匠設計には必須といえるでしょう。

意匠設計の仕事に就くには資格や数学力が必要?

多くの人は、設計の仕事に就くには建築士の資格や数学力が必要だと考えていると思います。これらは必ずしも得なくてはならないのでしょうか。結論から述べると、意匠設計として働くのにこれらは必要ありません。

建築士事務所の開設には建築士の資格が必要ですが、意匠設計事務所には資格保有者がいますので、就職をするのに資格は必要ありません。意匠設計として就職するには、資格よりも設計事務所ですぐに仕事ができる実務的な能力が重要になります。

また、大学で学ぶような数学力も必要ありません。基本的に意匠設計の仕事で使用する計算は足し算、引き算、掛け算、割り算などが多く、そのレベルは数学というよりは算数レベルのものが多いです。少し複雑な三角形の辺の長さや角度などを求めることもありますが、それらはCADやエクセルなどを使用するので自分で計算しなくてもよいです。

このように、意匠設計の仕事に就くには資格や数学力は必要ないので文系の人でも目指すことができます。

意匠設計に向いているかを知る方法

では、上で解説した「向いている人の特徴」以外に、自分が意匠設計に向いているかを知る方法はあるのでしょうか。ここでは、簡単に適性を知る方法を解説します。

コーチングを活用し自己分析してみる

コーチングでよく使われる方法で自己分析することで、向き不向きを知ることができます。以下の質問項目に答えてみましょう。
1.実際に行動して、心が満足した経験は何ですか?
2.子ども時代に、好きだったことや夢中だったことは何ですか?
3.ついやっていること、気付くとまたやっていること、なぜかやってしまうことは何ですか?

これらの質問から、自分の中にある、自分を動かすエンジンの燃料がわかります。自分の体験や行動から、建築の要素(タネ)が出てくるかどうかがポイントです。
「間取りや建築写真を見るのが好きだった」「実家の建て替えやリフォームのときにワクワクした!」「旅行に行くと、気づくと建築ばかり見ている」「美術館やギャラリーでは、なぜか建物の方に目がいく」「いつも住まいのことを考えたり、ここをこうしたらもっと良くなるのでは?と、つい想像してしまう」など、建築や住まいに関することが複数出てきたら向いていると言えます。

逆に言うと、ここで建築に関する要素が全く出て来なかったなら、たとえ働く環境(例:家業を継ぐ等)が整っていたとしても、意匠設計の仕事を継続するのは難しいと言えるでしょう。

設計事務所に相談する

設計事務所に相談することでも、意匠設計に向いているかを知れる場合があります。

設計事務所では、設計の仕事を一定期間経験できる制度である「オープンデスク」を行っている設計事務所があります。ある程度建築を勉強した上でオープンデスクに応募することで設計事務所で働くプロから話を聞くことができます。また、完成した建物を施主に引き渡す前に一般に公開して建築家が自分の設計を見てもらう「オープンハウス」でも、建築家と話すことができます。

建築家がどのようにキャリアを築いたのか、どのような適性があったのかなど建築家自身の話を聞くとともに、どのような人が向いているのかを知ることができるでしょう。

意匠設計の学校で相談する

意匠設計の学校で相談することでも、意匠設計に向いているかを知ることができます。

意匠設計の学校では、定期的に学校説明会や体験授業などを行っています。それらに参加することで、意匠設計の業界や適性のことを質問することができます。意匠設計の学校は設計事務所とのつながりがありますし、現役の建築家が講師の場合も多いです。より意匠設計の業界や現場で必要とされる適性を教えてもらえるはずです。

さらに、意匠設計の学校では、これまでに多くの生徒を見ているからこそ、向いている人の特性なども理解しているはずです。より解像度の高い回答を得られるでしょう。

意匠設計の仕事に就くならデザインファーム建築設計スタジオで

意匠設計に適性があるのか、自分が向いているのかが知りたい場合には、今回紹介した特徴に当てはまるか、求められる知識やスキルを身につけられそうかなどを確認してください。

ただし、デザインファーム建築設計スタジオでは、どんな人でも「建築家になりたい」という情熱があれば意匠設計の仕事に就くことができると考えています。正しいカリキュラムで学び継続的に努力をすることで、意匠設計を行うことができるようになります。

デザインファーム建築設計スタジオでは、建築士の資格取得を目的とするのでなく、設計事務所ですぐに働ける実務能力を養います。現場で働くためのノウハウが詰まっていますので、文系の人やものづくりの経験がない人でも意匠設計の仕事に就くことができるレベルまでになることができます。

学校説明会を定期的に行っていますので、お気軽にご相談にいらしてください。どんな質問にも建築業界で経験を積んだ担当者が回答させていただきます。

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