デザインファームトップ > 特集・建築家になるには > 建築設計事務所が仕事を取るには?【その1・自分の強みをアピールすべし!】

特集・建築家になるには

建築家のための戦略&マーケティング:01 建築設計事務所が仕事を取るには?【その1・自分の強みをアピールすべし!】

設計事務所で実務経験を積み、建築士免許も取得して、親戚や友人から声がかかりいよいよ独立!そして記念すべき最初のプロジェクト(住宅がほとんどですね)が完成したら、その後は・・・?はい、そうです。自分で仕事を取ってこなくてはなりません。設計事務所が仕事を取るにはどうしたら?
多くの建築家に共通の悩みです。独立直後や独立をめざす方なら、なおさらですよね。

この記事のポイント

  • 最初にやるべきことは、自分の「強み」と理想のお客様(クライアント)を考えること
  • ホームページに掲載する写真を選ぶ基準は、理想のお客様に対して「強み」を表現できているかどうか
  • 紹介サイト、マッチングサイトを利用する場合も、他の建築家(競合)にはない自分の「強み」をアピールできているかが重要

仕事を取るためには何をする?

・SNSで発信
・ホームページを作る
・ブログのランキングに参加して頻繁に更新する
・友人知人にDMを送ったり、年賀状や暑中見舞いで最新作をアピール
・興味を持った人に差し上げるポートフォリオを作成
・紹介サイトやマッチングサイトに登録
・メルマガを発行する

など、具体的にはいろいろありますが、これらはすべて単なる打ち手。真っ先に考えるべき重要なことは、自分の「強み」は何か?そして理想のお客様(クライアント)はどんな人か?です。

建築家って、自分が設計した建物についてはそのコンセプトや大事にしたこと、伝えたいメッセージなど、語ってくださいと言われたらもう一晩中でも語れるくらいたくさん持っていますよね。クライアントと一緒に育ててきたプロジェクトはまるで我が子のようで、思い入れがたくさんあります。

では、自分の売りは?自分自身の「強み」は?
「他の人ではなく、あなたに設計してほしいんです!」と、お客様に選んでもらうその理由は?

考えたことはあっても何となくで終わっていたり、「自分はこれだ!」と結論づけるところまで至っていないのではないでしょうか。設計についてはとことんどこまでも考えるのに、です。
自分の強みは?

ホームページに載せる写真を選ぶ基準は?

例えば、竣工したばかりの最新作をホームページに載せるとき。
竣工写真ってたくさん撮りますね。プロのカメラマンに撮っていただくケースも多いでしょう。どの写真も設計のこだわりが写っていて、できればたくさん見てほしい。
ではその中で、最初に見せる写真はどれでしょうか?
トップページを飾る写真、ホームページを訪れた人が最初に目にする写真・・・どんな基準で選びますか?

ここで選択を間違えると、せっかく訪問してくれた人もすぐに帰ってしまいます。人はぱっと見た瞬間に「違うな。」と感じたら、即座に帰るものです。その時間はわずか数秒。
もう少していねいにいうと、そのわずか数秒の間に「この建築家は自分の持っているニーズに応えてくれそうもないな。」と判断したら、即、他の選択肢(自分のニーズを満たしてくれそうな他の建築家=競合)を探しに行ってしまう、ということです。

だから最初に見てもらう写真はとても重要。さて、どれを選びますか?
コンセプトを表現しているきれいな写真?開口部のバランスを考え抜いたかっこいい外観?家族が楽しそうに過ごしているリビングの風景?

残念ですがどれも正解とは言えないのです。
写真を選ぶ基準は、自分の理想とするお客様に対して「強み」を表現できているかどうかです。

「強み」とは、お客様が競合ではなく自分を選ぶ理由

「強み」とは、お客様が競合ではなく自分を選ぶ理由

「強み」と理想のお客様(クライアント)は、セットで考える

あなたの「強み」って、何ですか?
そしてあなたの「強み」を一番理解してくれる理想のお客様(クライアント)は、どんな人でしょうか?

また今では、集客のために「プロデュース会社やマッチングサイトに登録する」のも普通のことですよね。そこに来たお客様は当然、家を建てたいから誰かいい建築家はいないかなと、探しに来ているわけです。

そのお客様に「他の建築家(競合)ではなく、あなたに設計してほしいんです!」と選んでもらうには、他の建築家(競合)にはないあなたの「強み」をせっかく来てくれた理想のお客様(クライアント)にアピールできているかどうか・・・すべてはここにかかっています。

仕事を取るために必要なことはたくさんありますが、もっとも重要で最初にするべきことが、自分の「強み」と、それを理解してくれる理想のお客様(クライアント)をセットで考えることです。
ここが明確になっていないと、SNSの発信もホームページの更新も、もうどんな手を打っても空回り。こんなに頑張っているのにどうして伝わらないんだ!?・・・って状態になります。

仕事を取るには?

あらためてホームページやブログ、SNSやプロデュース会社の登録情報などを見てみましょう。あなたの「強み」が、あなたのことを探している理想のお客様(クライアント)に伝わる内容になっているでしょうか?
「家を建てるのに建築家に頼む」ということが特別ではない時代です。今日もどこかで理想のお客様が、きっとあなたのことを探しています。

あわせて読みたい

『理想のお客様』を見つけるべし!

【建築設計事務所が紹介サイトやマッチングサイトに頼らずに仕事を取るには?】その2・『理想のお客様』を見つけるべし!

自分の『強み』を伝えるべき、『理想のお客様(クライアント)』ってどんな人?


学校説明会・体験授業

本校についてより詳しくお知りになりたい方は、ぜひ説明会や体験授業にご参加ください。

資料請求

学校パンフレットや入学申込みに関する書類をダウンロード、または無料でお届けします。