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昼間部の日常 -建築家に一番近いクラス-

デザインファーム昼間部の日常 建築家に一番近いクラス

デザインファームには、初心者対象の昼間部、夜間部、土曜部、そして経験者対象の意匠設計力養成スタジオの4つのクラスがあります。

その中で最も授業時間が多く、建築に触れる時間が長いのが「昼間部」
デザインファームは、どのクラスでも意匠設計事務所へ就職できる力を身につけられますが、昼間部は独立して建築家として活躍する卒業生も多く、よりレベルの高い力が身につくクラスです。

そんな「建築家に一番近いクラス」昼間部の学生は普段教室でどんな過ごし方をしているのか、日常の様子をお届けします!

 

1年生 設計課題の時間

デザインファーム 昼間部授業風景

昼間部の授業は月曜日から金曜日まで、毎朝10時からスタートします。
この日、1年生の教室では「上高田の家」という設計課題のエスキース(設計を検討すること)を行なっていました。

それぞれ模型を作ってどんな空間にするかを考えています。一日中教室でエスキースをしているので、悩んだ時もすぐに講師やクラスメイトに相談できるのが昼間部の良いところです。

初心者対象のクラスなので、当然ほとんどの方が建築未経験。
ですが、20代〜30代が中心で、それぞれ異業種の仕事を経験していることもあり、これまで生きてきた経験の中から「こうしたらどう?」と様々な意見が自然に飛び交います。

2年生 技術課題の時間

デザインファーム 昼間部授業風景

一方2年生はというと、ちょうど1年生が今進めている「上高田の家」の技術図面を描いているところでした。

この上高田の家という課題は「1年生で基本設計」「2年生で詳細図面の製図」という流れで、2年間を通して完成させる昼間部だけの課題です。

1年生では「この家でどんな出来事が起こると素敵かな」と考えながら間取りや外観を設計して、2年生で「実際に建てるなら、どこに柱を建てるか」「窓の収まりをどうするか」「照明やコンセントの位置、給排水などの設備について」「床や壁などの材料決め」などなど、非常に細かいところまで設計して図面にします。

デザインファーム 昼間部 技術図面

細かく設計したさまざまな図面を、最終的には図面集としてまとめるのですが、これを設計事務所への就職活動時に見せると「これなら仕事を任せられる」と思っていただけることが多いようで、「採用につながるきっかけになった」という話もこれまでたくさん聞いてきました。

そんな大事な課題を進めている最中です。

 

お昼休み

デザインファーム 昼間部授業風景

午前中の授業が終わるとお昼休みです。
周囲には飲食店がたくさんあるので、みなさん外に出かけたり、お弁当を買ってきて食べたりしています。

電子レンジやポットが自由に使えるので、節約のために自分で作ってきたお弁当を温めて食べる人も多いですよ。

ちなみに、電子レンジの下の冷蔵庫も自由に使ってOKです。入学条件が20歳以上の学校なので、お酒を冷やして授業の後に飲みながら仲間と建築談義、なんてこともしばしば。

デザインファーム 昼間部授業風景

昼間部2年生の専用作業部屋へもお邪魔しました。

昼間部では2年生になると、普段の教室とは別に専用の作業部屋が用意されます。
一人ひとりに作業机を用意して、開講時間内であればいつでも自由に作業ができます。

 

1年生 技術課題の時間

デザインファーム 昼間部授業風景
そして別の日。1年生はこの日、「平面詳細図」という図面を書く授業を行なっていました。1年生の時は、線の1本1本の意味をきちんと理解できるよう、あえて手描きで図面を描きます。

デザインファーム 昼間部授業風景

設計課題や図面を描く技術課題の他に、講義の授業もあります。
上の写真は「構造力学」の授業を行なっているところです。

意匠設計事務所の実務では、構造計算は専門家に頼むことが多いので、難しい計算ができる必要はありません。デザインファームでは最低限知っておいた方が良いところだけを講義します。
数学が苦手な人でもわかるよう、校長の牧野が独自のノウハウを伝授。大学などでは構造力学には「微分積分」が当たり前のように登場するのですが、デザインファームにはそれらを使わずに理解できるノウハウがあり、中学1年生までの数学で解ける計算の方法をお教えしています。テキストもオリジナルの非売品です!

2年生 卒業設計 エスキース

デザインファーム 昼間部授業風景

一方2年生はというと、卒業設計のテーマ決めをしているところでした。

昼間部の卒業設計は、基本的に「200年200世帯住み継ぐ集合住宅」という大テーマがあります。自分で設計したいものがある場合は商業施設や他の建物を設計することもできます。

いずれにしても、2年間の集大成として「その建築で何を表現するか」最初に自分なりのテーマを決めるところからはじめます。

この日はそのテーマ決めの進め方について講師と話し合い中。

デザインファーム 昼間部授業風景

どんなテーマで設計しようか、図書コーナーにある建築誌や建築図書を参考に考える姿も。気になる作品があったら、教室に備え付けのコピー機で自由にコピーができますよ。(コピーは無料です。)

デザインファーム 昼間部授業風景

少し日が経つと、敷地模型を作って検討を進めている人も出てきました。どんな作品になるのか楽しみですね。

 

放課後

デザインファーム 昼間部授業風景

昼間部の授業は16時までですが、その後学校の閉校時間までは自由に教室が使えるので、居残り作業する人も多くいます。

デザインファーム 昼間部授業風景

デザインファーム 昼間部授業風景

月曜日と木曜日の夜、いつもの教室では夜間部が授業をしていますが、その間も昼間部の2年生は専用の作業部屋でそれぞれ課題を進めています。

家で一人で課題をしていると悩んでしまい手も頭も止まってしまうことがありますが、そんな時、学校にいればすぐそこにクラスメイトがいてくれるので、ちょっとした相談や意見を求めることができます。

そんな理由もあってか「自分の家よりこの作業部屋にいる時間の方が長い」なんて学生もいるかも…。そのくらい昼間部にとっては大きな意味のある作業部屋です。

 


 

いかがでしたか?
この教室から建築のプロの世界へ旅立ち、そして今度は一人の建築家として講師となって戻ってきてくれる卒業生も多い昼間部。
今日この教室にいるみなさんが建築家の世界で活躍できるよう、講師やスタッフも全力で寄り添ってサポートします!

 

デザインファームの学生たちが具体的にどんなスケジュールで1週間を過ごしているのかインタビューした記事もあるので、ぜひそちらもご覧になってみてくださいね。

デザインファーム学生の1週間スケジュールを紹介!(昼間部編)

●昼間部の卒業生インタビュー

●昼間部 建築設計スタジオ詳細