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上棟

あけましておめでとうございます。

新年はじめの記事は、前回のブログで紹介をしたプロダクションプロジェクト第1号 「O邸新築工事」 について

です。年明け早々、O邸の上棟式が行われました。

真っ青な青空のもと、総勢7名の大工さんにより、骨組みが完成。1日にして全体の形が現れるこの日は工事の中

でも一番華やかな仕事なのではないでしょうか?大工さんの軽い身のこなしを眺めているだけで、ワクワクした

気持ちになってゆきます。

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そもそもこの工事、日曜クラスの生徒さんでもある、前田さんが請け負ったお仕事です。前田さんはすでに 「前田工務店」 として独立をされている建築のプロです。そして、ご自身のスキルアップのため、さらに設計力・デザイン力を高めたい、という思いで、お仕事のかたわら日曜クラスに通われています。

そんな彼が、2008年の年末、雨戸の修理を依頼され、それをきっかけに新築工事の相談を受けたのがこの工事の始まりです。それからたくさんのプランを検討し、打ち合わせを重ね、2009年11月21日に地鎮祭を迎えたときは、ちょうど雨戸の修理をした日から1年後だったとか。

さて、そんな工事になぜデザインファームがかかわっているかというと・・・。前田さん、建主さんが基本プランの打ち合わせをしているときのことです。 プランが二転三転し、前田さんはどのように自分の考えを建主さんにプレゼンテーションしてゆけばよいのかわからなくなり、解決策を求めデザインファームに相談を持ちかけてきたのです。

よく話を聞いてみると、最終的に打ち合わせで作られた図面は、建主さんの希望を満たしたプランとして完成していました。けれど、あくまでも平面図の中での話し合いだったので、立体的なことが想像しづらい内容でした。屋根はどうかかる?窓の高さ、大きさは?階段室のイメージは?

折しもデザインファームで 「プロダクションプロジェクト」 を構想している中、この案件を 「プロダクション第一号」 としてバックアップしてみよう、ということになりました。

デザインファームの支援のもと、プレゼンのアドバイス、基本設計の修正をへて、最初の案とは違ったものになりましたが、建主さんの納得のいくプランを作ることができました。その後は設計図書の制作、見積もり、申請手続きという、一連の作業をへて、昨年11月に着工。年内に基礎工事までを終え、年明け上棟を迎えた次第です。

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これからはいよいよ建具、外壁周りの工事が始まり、4月竣工を目指して工事は進んでいきます。

今後もこのO邸の進行状況を随時ブログで報告していきたいと思いますので、みなさん楽しみにしていて

ください。

(木戸 彩子)