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吉村順三ギャラリーに行ってきました!

秋はアートのイベントが目白押しになる季節。
巷では、シャガールや上村松園など誰もが一度は目にしたことのある巨匠が名を連ねます。
夏が終わり冬へと移行するつかの間、私達の感性は鋭くなるのかもしれませんね。

先日お伝えしました、
デザインファームの学生が模型をお手伝いをした、吉村順三記念ギャラリー「小さな建築展」 にお邪魔してきました。吉村順三の建築精神・思想を広く伝えるために、年間5~6回開催されており、会場は目白の閑静な住宅街にあります。
夏の暑さの戻った9/19(日)、連休中ということもあってか若い学生さん達の姿が目立ちました。

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さてさて模型はどんな感じで展示されているかというと・・・

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しっかりライトアップされて、細部までこだわったつくりが確認できます。屋根の部分は、室内の家具の様子などが見易いように骨組みだけになっています。普段、学校でみなさんがつくる模型は、屋根は屋根として作られ、内部を見たいときは外して見られるようになっていたので、スケルトン状態はすなわちガラス張りなのかと、広報の米原(建築は素人なので)は勘違いしてしまいました。
通常はやらない屋根の作りかた・・・ギャラリーの方から直々にご指導があったのかと思いましたらそうではなく、学生達からの発案だったそうです。なかなかやりますね。

模型のほかに、設計の経緯が年表でまとめられ、図面で詳細な情報を得られます。
更に、当時の担当の方がいらっしゃいますので、図面や写真を見て感じたこと・疑問なことを直接聞く事ができます。実際の担当者から生の声が聞けるなんて、滅多にないこと。貴重ですね。
きっと資料から分かること以上に、そこで過ごした方々の当時の様々な感情や、生活の音が聞こえてくるはずです。

こちらの展示は10/17まで開催しています。
吉村順三記念ギャラリー 小さな建築展詳細はこちら

一歩足を踏み入れるだけで、その心地よさについ長居したくなる空間でもあるので、
吉村順三をよく知らない方はぜひ、自分の目と耳で感じてみてください!

(米原 まり子)