こんにちは。前回の体験授業より2週間、2月21日に行われた
「パースの描き方」 をお届けいたします!
今回も、建築は右も左も分からない広報の米原がリポート。
前回以上に多くのご応募をいただき、今回は14名での開講になりました。
通常のクラスとあまり変わらない人数ですから、より普段の授業に近い形です。
パースというのは、間取り図が実際にどのように見えるのか、というのを描き表わしたもの。
立体の世界を、2次元の世界で自然に見えるよう落とし込むために、描き方のセオリーが
あります。模型や図を使ってのカンタンな説明の後、いよいよ実践編。
その1. パースを描くための下準備とも言える、「グリッド」を描く。
ここでは、プロが図面を描くときに使用するものと同じ道具を使っていきます。
「平行定規」・・・平行線を描くための製図版
「勾配定規」・・・垂直線や斜め線を描くための定規
そして「製図用シャーペン」。どこが製図用かというと、重みがあってブレにくく、芯先が定規に当たらないようになっているんです。どれもこれも、初めて見るものばかり。恐る恐る使い始めたものの、5分もすれば正確な平行線・垂直線が描けていてびっくりしました。
道具の力って、すごいんですねぇ。
グリッドが描けたところで、小休止。
初めて尽くしの1時間で、結構疲れます。
しかし、まだまだここからが本番。
その2.
家具や窓を寸法・配置通りに描き込む。
ここでも、先生の説明通りに家具の床面、壁面、天井面を描きこんでいくと・・・立体が部屋の中にある様子が徐々に浮かび上がってきました。こうすることで、高さ・奥行きなども正確に表すことができるんですって。これだったら、絵心やセンスは必要ありません。窓や扉も同じように描きこんで、いよいよ仕上げへ。
その3. ディテールを描いて仕上げる。
さぁ、ここからが一番楽しいところ。
お絵かきの時間です。
ベッドに足をつけて、枕や布団を掛ける。
窓にカーテンを引いて、カーペットを敷く・・・などなど、自分の思い描く部屋を自由に描いていきます。そうやってデコレーションしていくと、今までただの四角い箱だったタンスが、タンスらしく見え、立体的に奥行きのある世界が広がっていきます。
パースを一度も描いたことのない私が、たった2時間でカメラで写し取ったように、部屋の様子を描き表わすことができてしまいました!自分の思い描いた、好きな部屋、住んでみたい部屋、様々に膨らんだアイディアを形にしていくことができる。それはつまり、漠然としていたイメージが具現化されるということ。ここからまた設計のアイディアが生まれたり、それまでのプランが二転三転したりしていく、ひとつの発想の発信地となるんだな、と思いました。でも単純に、絵になったことが嬉しいんですよね。
帰るときには、皆さん満足げな、生き生きとした表情になっているのが印象的でした。
参加してくださった皆さん、ありがとうございました!
(米原 まり子)