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一級建築士を取得しても、設計に自信が持てないのはなぜ?

  •  2020/02/22
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建築学校

「建築士免許は持っているけど、間取りの正解がいまいちわからないんです」

まもなく創立29年目を迎えるデザインファームですが、建築士免許を取得しているけれど自分の設計に自信が持てない、と学校を訪れる方が毎年多くいることに驚きます。今回は、「なぜ一級建築士を取得しても、自分の設計に自信が持てない方が多いのか」その理由を考えてみたいと思います。

建築図面

建築士免許は「エンジニア」の資格

まず、建築設計には「エンジニア」と「デザイナー」の2つの側面があると認識するとその理由が少し見えてきます。

「エンジニア」とは建築の技術的な部分の専門家。構造設計や設備設計などが主に挙げられます。一方で、「デザイナー」は建築の見た目や空間の使い方、住宅であれば暮らし方などを提案する専門家です。

試験を受けたことのある方であればわかると思いますが、日本の建築士資格は「エンジニア」としての側面が強く、「デザイナー(意匠)」の部分にはほとんど触れずとも資格を取得することができてしまいます。
そのため「意匠」は独学や経験値によってまかなわれているのが現状です。普段からどっぷり意匠の現場で働いていない限り「設計の仕方がわからない」と自分の設計に自信が持てないのも当然のことなのかもしれません。

そもそも、意匠設計の正解は一つではありません。試験で点数化するのは非常に難しいことだと思います。
また、中には「奇抜で飛び抜けたデザインが良い設計で、自分にはそんな発想力はない」と自信をなくしてしまっている方もいるかもしれませんが、奇抜なデザインだけが素敵な設計とは限りません。
クライアントと自分が満足し、長きに渡って愛される建築。そんな地に足のついた建物だって「良い設計・良い建物」なのではないでしょうか。

建築模型

設計に自信を持つためのポイント

では、意匠設計で自信を持ち、仕事に活かしていくにはどうしたら良いのでしょうか。
デザインファームではこのように考えています。

まず自分が本当に「良い」と思う設計を経験すること。そのためには、日頃から「自分は何がしたいのか」「どんな空間を設計したいのか」、自分自身の中にある感性や感覚を自覚して受け止めることが大事です。自分が良いと思わなければ、自信を持ってクライアントに提案することもできないですよね。

そしてその上で、普段から質の良い設計、質の良い空間に触れて、意匠設計者としての「視点」を養うことも大事です。有名建築を見に行く、オープンハウスに行く、など様々な方法がありますが、ただ無闇やたらに見るのではなく、「意匠的な視点」で見ることが非常に重要です。

さらに、自分の内から出てくるもの、そしてインプットしたものを立体にして検討する訓練をすることで、思い描いた空間を形として表すことができるようになります。

資格+意匠力で、自分も施主も満足する設計を

建築士資格をすでに取得した後に「もっと良い設計がしたい」という思いがある方は、意匠設計のスキルアップに改めて取り組んでみてもよいかもしれませんね。デザインファームでも、「意匠」だけを学べるプロ向けの講座を設けています。>デザインファームラボ

「一度この仕事をしてしまったら、もう他の仕事ができないくらい楽しい」
以前、意匠設計の道に進んだ卒業生がこんなことを言っていました。正解が一つではない。難しいけれど、そこが意匠のおもしろさなのでしょう。

資格+意匠のスキルを身につければ、設計の仕事がもっと楽しく、充実したものになるかもしれません。


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