新学期の準備に追われているうちに、あっという間に4月も半ばになってしまいました。
すでに新学期の授業はどんどん進んでいますが、今日は昨年度末の「ポートフォリオ発表会」の様子を少しお伝えしようと思います。
ポートフォリオ発表会とは?
通常、大学の建築学科などでは、最後の課題として卒業設計を提出・発表することが卒業要件になっているところが多いと思います。他の学科でいうところの「卒論」ですね。
デザインファーム建築設計スタジオでも、毎年「卒業設計」を最後の課題として提出・発表しています。(→2016年度の卒業設計発表会の様子はこちら)
しかし!デザインファームでは、それだけで卒業になりません。
昼間部に限りですが、2年間で設計した作品を、ポートフォリオ(作品集)としてまとめたものを、最後の提出物としています。
これは、デザインファームの卒業後の目的が「建築設計事務所への就職」だからです。
就職活動に必要なポートフォリオを作成して、実際に現役の建築家に評価してもらう、プレ面接のような機会を卒業前に設けています。
こんな感じで、十数人の建築家の前で、自分はどんなことができるのか、どんな考えを持って設計しているのか、どんな人間なのか、そんなことを作品集を使ってアピールするのです。
講評する建築家のみなさんも、「自分ならこの人を採用したいか」という目線で見てきますので、場の空気もいつもと違った雰囲気でピリっとしています。
建築家の方々の声をきいていると、面接やポートフォリオでどんなところを見られているのかが分かってきます。
設計の内容はもちろんのこと、お施主さまへの対応はどうか、細かいところまで気が配れるか、一緒に仕事をする仲間としてどうか、自分との相性は・・・など、その人自身のことを見ているようでした。
建築の設計は、これまでその人が経験してきた出来事や考え方がにじみ出てくるものです。
自分の良いところ、アピールできるところをしっかり受け止めて、相手に伝える技術も必要です。
「技術・知識・考え方」
卒業生のみなさんには、デザインファームの2年間で培った建築家としての能力と、ひとりひとり違った良い個性を持って、これから建築の世界で活躍してほしいと願います。