先日、2016年度 昼間部2年生の卒業設計発表講評会が行われました。
毎年この時期になると「2年間て本当に早いなぁ」と感じてしまいます。
つい2年前に初めて図面や模型をつくるようになった学生さんたちが、もうこんなに成長しているんです。
今年も昼間部2年生たちが個性豊かな卒業設計を発表してくれましたので、その様子を少しレポートします!
デザインファームの卒業設計は、昼間部の2年生が最後に取り組む課題です。
卒業設計は他の課題と少し違って特別なもの。いつか建築家として独立する彼らの、建築家としての最初の作品だという認識でいます。(くわしくはこちらの記事で →卒業設計をやる意味)
自分の持っているもの、考えていること、これからやりたい方向、そんなことを織り込んで設計、発表します。
今年の学生さんたちは、自分の故郷への新しい提案、建築的なシークエンスの新しい提案、お年寄りの暮らしへの提案、子供と街とのつながりの提案、などそれぞれ自分が生きてきた中で感じてきたことと、建築を学びはじめて得てきたものを組み合わせて個性あふれる作品を完成させました。
「意匠設計の仕事に就く」という卒業後の第一目標はデザインファームのどのクラスも同じで、それに向けて各クラスの学生さんは日々知識や技術を習得し、成長しています。
ただ、この卒業設計はやはり建築をより深く考えられる昼間部のおもしろいところだなと発表を見ていて感じます。
建築設計のおもしろさは、本来造形的なかっこよさを追及することが一番ではありません。
そこには、その建築や空間を使う「人」がいるからです。
人と人の関係を新たに築いたり、出来事を起こすことのできるのが意匠設計という仕事。
卒業設計でさまざまな提案をしてくれた2年生たちが、これから建築家としてリアルな街にどんな提案をしてくれるのか今から楽しみです。
夜間部、土曜部も2年生の最終発表が終了し、卒業式も間近。
これで卒業式までまっしぐら・・・かと思いきや、昼間部2年生は就職に向けての「ポートフォリオ発表会」という次なる課題がすでに控えています。
まずは、卒業設計おつかれさまでした!
そして、次の発表会に向けてもう少し頑張ってくださいね。