こんにちは。
今年度の授業は今月でおしまい。
今週10-12日は、夜間部、昼間部、土曜部二年生の発表講評会があり、それに先駆けて先週3日には
昼間部建築設計スタジオの1年生の発表がありました。 「別荘を傾斜地に建てる」 という課題で各々が
コンセプトを立て、それに基づいて設計していくのですが、今回のプレゼンテーションの後に、こんな
興味深い話しをしてくれた学生さんがいました。
その学生さんは、今回の課題で迎えた中間発表 ※ [中間発表とは、ある程度まとまってきたプランに対する他者
の意見を聞き、更にブラッシュアップして練り上げていくための、発表の場のこと] で、建築に設計の基準となる
「軸」 がない、と言われてしまったそうです。そこでよくよく考えてみたら、「こうでなければいけない」
という自分自身の固定観念や思い込みで判断しながら、設計していたからだと気がついた。だから、自分なり
の基準がなくて一貫したものがない。じゃあ、この固定観念を捨てたらどうやって設計を考えていけばいい
だろう?そこで初めて、自分のありのままの感じ方や、考え方を意識したそうです。
「楽しいってどんな楽しさ?」
「どんな楽しいことがあるとワクワクするのか?」
そこから設計していった作品は、今までとは違う、固定観念という殻を脱ぎ捨てた自由なものになっていました。
そうやって自分自身を発見し、どんどん新しいことを吸収して・・・作品も自分も成長していくのですね。
学生たちの成長の証し、勉強の成果を発表する講評会では、卒業生・在学生のみならず、一般の方にも公開
しております。建築に興味のある方、デザインファームの雰囲気を知りたい方、ぜひ見学にいらしてください。
途中退出可能ですので、どうぞお気軽に。