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秋の建築合宿 仙台~栃木編

 

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今年も秋の建築合宿の季節がやってきました。

今年は昼間部が9/14から2泊3日、仙台~栃木へざまざまな建築を見学にでかけています。

合宿の感想は後日ゆっくり聞くことにして、今日はどんな流れで建築を見にいくのか、今回の合宿の見学先をご紹介したいと思います。

建築旅の参考にしてみてください!

 

 

菅野美術館


設計:阿部仁史+阿部仁史アトリエ、オーク構造設計、総合設備計画

宮城県塩竈市玉川3−4−15

http://www.kanno-museum.jp/guide/index.html

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出典:阿部仁史アトリエ 

こちらの菅野美術館は今回の合宿で初めて訪れる建築です。壁が印象的な建物。

 

 

FRP Ftownビル


設計:阿部仁史+阿部仁史アトリエ ArupJapan ,総合設備計画

宮城県仙台市宮城野区榴岡4-5-12

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出典:阿部仁史アトリエ

ひとつめと同じく阿部仁史さん設計のビル。ファサード(建物正面の外装)のパターンデザインは東京オリンピックのエンブレムをデザインした野老朝雄(ところ・あさお)さんが担当されたそうです。こちらも壁のデザインが印象的ですね。

 

せんだいメディアテーク


設計:伊藤豊雄建築設計事務所(建築) 佐々木睦郎構造計画研究室(構造)

宮城県仙台市青葉区春日町2-1

http://www.smt.jp/

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こちらは伊藤豊雄さんの設計で有名な複合施設。ガラスが二重になったファサードと、建物の中を突き抜けるような、まるで木の幹のような存在感のある柱が特徴です。

 

那須・芦野 石の美術館 STONE PLAZA


設計:隈研吾建築都市設計事務所(建築) 中田捷夫研究室(構造)

栃木県那須郡那須町芦野仲町2717-5

http://www.stone-plaza.com/pc/jp/

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ここから栃木に移ります。

こちらは隈研吾さんの設計。地元で採れた石の特徴を活かした美術館です。石で覆われた空間と、石の組み合わせによってできた隙間から漏れる光が印象的です。

 

那須歴史探訪館


設計:隈研吾建築都市設計事務所(建築) 中田捷夫研究室(構造)

栃木県那須郡那須町大字芦野2893

http://www.town.nasu.lg.jp/hp/page000000500/hpg000000471.htm

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こちらも同じく隈研吾さんの設計。先ほどのSTONE PLAZAから歩いていける距離にある施設です。
先ほどの石の壁に対して、こちらは屋根の形、軒下の空間が気になりますね。

 

那阿川町馬頭広重美術館


設計隈研吾建築都市設計事務所(建築) 青木繁研究室(構造)

栃木県那須郡那珂川町馬頭116-9

http://www.hiroshige.bato.tochigi.jp/batou/hp/

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またまた隈研吾さんの設計。

縦のルーバー状に組まれた杉の壁、そして大屋根に覆われた空間が特徴的な空間です。同じ建築家による3つの設計。みなさんはどのように感じましたか?

 

(旧)メルパルク日光霧降 (現:大江戸温泉物語 日光霧降)


設計:ヴェンチューリ、スコットブラウンアソシエイツ+丸の内清和千代田JV

栃木県日光市所野1535-1

http://nikko.ooedoonsen.jp/

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さて、次は外国人建築家の設計を見ていきます。

こちらの見どころは、内部の装飾です。外国人だからこそできるこの装飾を日本人の私たちはどのように受け止めるのでしょうか。自分のことは、当たりまえすぎて案外わからないもの。外国人から見た日本のおもしろさを知ることができる建築です。

 

(旧)イタリア大使館別荘


設計:アントニンレーモンド

栃木県日光市 中宮祠2482

http://www.nikko-nsm.co.jp/building/italia

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中禅寺湖に面した絶好のロケーションにあるのが(旧)イタリア大使館。日本に数々の素晴らしい建築を残した外国人建築家、アントニンレーモンドの設計です。中禅寺湖を一望できる広縁がとても魅力的です。

 

大谷資料館


栃木県宇都宮市大谷町909

http://www.oya909.co.jp/

005出典:大谷資料館

 

合宿最後の見学は自然のつくった大空間。かつて大谷石の採掘場だった地下空間です。もはや壁といっていいのかわからないレベルですが、ダイナミックな空間から感じ取れるものは多いかと思います。

 


さて、これで今回の合宿のすべての見学先をご紹介しました。

毎度のことですが、デザインファームの合宿は見て終わり、ではありません。ディスカッションを通して、設計者として何を思ったか、自分の中に落とし込んで、かえってきてからは自身の作品づくりにつなげていきます。

学生たちはまだ旅の途中。この旅でどんな発見があるのでしょうか。感想を楽しみにしています。

(田中)