こんにちは。
デザインファームでは毎年海外合宿を行っています。
今年はフランスでル・コルビュジェの作品をめぐる旅。
例年、10月に行っている海外合宿ですが、今年は梅雨休みに開催することになりました。
一行は6月16日に日本を経ち、まずはパリを経由してフランスの南に位置するマルセイユへ。
パリからマルセイユへの乗り継ぎで、なんと入国審査がフライト時間に間に合わないという
トラブルに巻き込まれましたが、なんとかマルセイユに到着しました。
↓ まず見学したのはル・トロネ修道院。
コルビュジェがラトゥーレット修道院を設計する際に刺激をうけた教会です。
厚い壁に囲まれた空間にステンドグラスからの光が印象的に差し込んでいます。
↓ 次にマルセイユのユニテ・ダビタシオン。
コルビュジェの設計した集合住宅です。
今回は特別に、実際にこの集合住宅にお住いの方にお願いして室内を見学することができました。
↓ 住戸内
コルビュジェの作り出す豊かな空間にふれて、改めてそのすごさを肌で感じることができました。
2日目は、リヨンを拠点に二ヶ所、コルビュジェの作品を見学しました。
↓ まず、ラトゥーレット修道院。
昨日見学したル・トロネ修道院に影響を受けてコルビュジェが設計した作品です。
現在改修工事を行っているとのことで、チャペル内は残念ながら見学できなかったのですが修道僧の僧房を
特別に見せていただくことができました。また、昼食も修道僧のための食堂で一緒にいただきました。
↓ 修道僧の僧房
次に見学したのがフィルミニの建築群。
フィルミニという町にはいくつかのコルビュジェ作品がありますが、今回はユニテ・ダビタシオン、
サン・ピエール教会を見学しました。
↓ フィルミニのユニテ・ダビタシオン。
昨日見学したマルセイユのユニテ・ダビタシオンと比較しながらの見学です。
↓ そしてサン・ピエール教会。
↓ 内部空間
少しわかりにくいですが、中から天井を見上げている写真です。
↓ 3日目の見学は、このロンシャンの礼拝堂のみです。
時間をたっぷりとって、じっくりコルビュジェの作品にこめた意味を考察できた贅沢な一日でした。
写真で散々見た建物なのに、実際の建物は印象が違う、という意見が多数でていました。
やはり、実際に自分の目で見て確かめることで気づくことがたくさんあるのですね。
合宿の醍醐味はそこにあるのだと思います。
フランス合宿は4日目。
こちらは今、夜の1時半。フランスはこの時期、日がとても長いので思わず夜更かししてしまいます。
リヨンからストラスブールに移動した一行、今日はストラスブールの町を自由に散策する時間をとりました。
ストラスブールが位置するアルザス地方はすぐお隣がドイツというだけあって、町並みはフランスというより
ドイツの雰囲気。ハーフティンバーという構造の伝統的な建物が残っている地区です。
食事もまた豚肉やソーセージなどをつかった郷土料理が有名です。
ストラスブールを堪能したあとは、TGVというフランスの新幹線に乗ってパリへ移動しました。
いよいよ合宿最後の都市です。
5日目、全員での見学は今日で最後となりました。
合宿のメインとなるパリの2つのコルビュジェ建築を見学です。
今日はとにかくたくさんの写真で様子をお伝えします。
↓ まず、ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸。
そして、コルビュジェの代名詞ともいえるサヴォア邸が今回の合宿のラストを締めくくりました。
↓ サヴォア邸。
一週間を通して、たくさんのコルビュジェ作品を目で見て肌で感じてきました。
写真ではわからなかった、質感や細部のこだわり、空気感を味わうことができたのです。
ここから大事なのは、コルビュジェの考えたことを自分なりに解釈して、自分の設計に
どう反映させていくかということ。
これからのみなさんの作品が楽しみです。