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体験授業「東京建築案内」追加開催です!

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デザインファームでは、「建築って楽しい!」ということを知っていただくために、様々なテーマで

体験授業を行っています。

中でも人気No.1が、東京にある建物の魅力を紹介する 「東京建築案内」 。

建築関係の本に書かれているような内容ではなく、独自の視点で 「いい!」 といえる建築を厳選し、

7つのカテゴリーに分けデザインファーム的視点で解説しています。

その中から 「2.奥へと誘う深い空間」 というカテゴリーで紹介したのが、“東京オペラシティ”です。
“東京オペラシティ”は、東京オペラシティビルと隣接する新国立劇場とが一体になった複合商業施設で、東京オペラシティビルの方はクラシック専門のコンサートホールの他、カジュアルなショップがたくさん入っています。音楽、アート、ショッピング、食事を気軽に楽しめる空間として作られています。
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エントランスから一番奥、わざと遠いところに、ホールの入り口を設けてあります。
それは奥まで歩いて行くうちに、忙しい日常を忘れて、音楽やオペラを楽しむ非日常に気持ちを切り換えて楽しんでほしいから。
そのためには、奥まで行ってみたい!と思わせる仕掛け、奥までゆっくりと歩く楽しさを演出する必要があります。
その仕掛けのひとつが「奥まで見通せない、でも奥は明るい」ということ。見通せないことで 「何があるんだろう? 」と無意識に感じ、でも奥が明るいので安心して入っていけるんですね。
そして振り返ったときの景色も、楽しい気持ちになれるように計算して樹木やベンチが配置されているので、往きだけでなく帰りも楽しめる空間になっています。
このように、建築家は人々の心理をコントロールするんです。
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水沼先生の解説のごく一部です。

↓ すごーく興味がわいて、実際にスライドで見た場所に行ってみました。

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吹き抜けの明るい空間、広くゆったりした大きな階段が迎えてくれるようです。
脇にエスカレーターもあるのですが、なぜか階段を上りたくなりました。
ゆっくりと階段を上っていくと、次第に外の喧噪が遠くなっていき、これから観るプログラムに期待が高まってきます。歩きながらなんだか優雅な気分になりました。

↓ そしてこの階段、歩いてみるとすごく昇りやすい!そして全然疲れないんです!(毎日、駅の階段ではあんなに疲れるのに) 傾斜が駅の階段よりはるかに緩いのがわかりました。

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↓ そしてホールの入り口には、ランチタイムコンサートのポスターが貼ってありました。入場無料で気軽に楽しめるプログラムもあるんですね。私のような初心者でも大丈夫そうです。機会を作ってぜひ聴きに行きたいなと、ちょっとわくわくしてきました。

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↑ 振り返った景色 余韻に浸りながら歩けそうです

建築って、それ自体はただの箱(というか器)です。そこでどんなできごとが繰り広げられるか、その空間で人々がどのように楽しめたか・・・。
特に美術館や商業施設のような、多くの人が訪れる建築では、建物という器(ハード)とそこで提供されるプログラムやサービス (ソフト) とが一体となってかみ合ったときに、建築の良さが最大限に引き出されるのだと思います。

最初は建物に興味を持って来た人が、今度はそこで演奏されるプログラムに興味を持ち、音楽やオペラの魅力を知って楽しめるようになったとしたら・・・、もし私が設計者だったらこんなに嬉しいことはないだろうなあ・・って思いました。

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↑ 新国立劇場のオペラパレス:いつかオペラにも挑戦してみたい・・・そんな気になってしまう気持ちよさそうなホワイエ

体験授業 「東京建築案内」 では専任講師の水沼先生が、紹介するオススメ建築について
「多くの人が、素敵だな、気持ちいいなと感じる場所」
「なぜ気持ちいいと感じるのか」
「そう感じてもらうために建築家 (設計者) はどのように工夫したのか」
ということを中心に解説していきます。

ひとに優しい建築を、ひとの視点で。

難解な建築論や意味不明なとんがった解説は、デザインファームにはありません。

気軽に建築を楽しんでくださいね。

だって、「楽しくなくちゃ建築じゃない!」 ですから。

(牧野めぐみ)