久しぶりの更新です。
「1月から止まってるよ。」 「更新、まだ?」 の声もよく耳にしました。
何度も訪問してくださった方、気に掛けてくださったみなさま、どうもありがとうございます。
この5ヶ月の間にも、様々なイベントがありました。卒業生を囲んで就活や仕事について聞く恒例の「OBは
語る」を初め、卒業制作の発表、そしてレモン画翠主催の「学生設計優秀作品展」 など。
すっかり遅れてしまいましたが、今日は卒業制作についてご紹介します。
卒業制作の発表会は、年間のデザインファームの授業の中でももっとも熱い盛り上がりを見せるイベントの一つ
です。在校生の方はもちろん卒業生や新年度入学予定の方、そして学校見学の方も参加して、教室一杯に充満
した熱気の中で丸一日かけて行われます。卒業前の最後のデザインプロジェクトとなれば、生徒さんの熱意も
ひとしおです。それまで在学中に培ってきた実力や構想を存分に発揮して、じっくりと練られた力作が作者自らの
説明で次々とプレゼンテーションされて行きます。
今年も見応えのあるすばらしい作品が数多く誕生しました。住宅設計スタジオの生徒さんたちの作品は、従来の
一般的な通念を根本的に見直した、大胆で優しくそしてリアリティのある見事な低層集合住宅でした。
建築設計スタジオの生徒さんたちの作品にも個性豊かなものが多数登場しました。郊外の山腹の急斜面に建つ
学生寮や、従来のボーイスカウト活動に新たな可能性を提案した大自然の中の活動拠点など、大胆ながらも
丁寧に考え抜かれた魅力的な作品が多く見られました。
最後の設計課題とはいえ、実際には2年生になると同時に、頻繁にゼミやディスカッションを行って着々と準備を
進めます。そしてクラスメートや講師から多くの批評やアドバイスをもらいながら、作品の着想に徐々に説得力と
リアリティを肉付けして行きます。こうした作業は常に他の多くの設計課題や演習課題を抱えながらのものとなる
ので、生徒さんにとってもなかなか大変です。が、こうして1年近く熟成されることで設計案は次第に現実味を
帯び、そこに豊かな個性が加わってどんどん磨かれて行くのです。
さて、こうして最後の発表会が終わるとすぐに卒業・修了式です。卒業設計で特別に優秀な作品や努力の著しい
作品には、この席で表彰状が授与されます。長い間苦労を積み重ねてきた生徒さんたちにとって、この瞬間は
おそらく最も栄誉あるエキサイティングな時なのではないでしょうか。
今年も住宅設計スタジオと建築設計スタジオからそれぞれ最優秀作品賞が一点ずつ選出されました。
そして住宅設計スタジオからは努力賞も一点選出されました。
最優秀作品賞の二点の作品は、お茶の水のレモン画翠が毎年5月下旬に主催する 「学生設計優秀作品展」
にも出展されました。足を運んで下さったみなさん、どうもありがとうございました。
この作品展については、また近いうちにホームページで紹介する予定です。
(水沼 均)
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2008年度の授業がスタートして3ヶ月近く経ちました。
新入生のみなさんは基本練習を終えて、設計課題に熱心に取り組んでいます。
2年生のみなさんは更に難度の高い設計課題へと進んでいます。
今年もまた、たくさんの素晴らしい作品に出会えます。