アトリエで働く実務能力を身につける
模型の製作技術、CADや手書きによる製図など、アトリエ設計事務所のスタッフとして必要な「技術」と「知識」を学び習得します。また計画課題では、建物の構想を練るところからプレゼンテーションまで、プロの建築家と同じ手順で建築設計の全工程を実践的に学びます。
デザインファームトップ > クラス紹介 > 夜間部・土曜部 建築設計スタジオ
夜間部 建築設計スタジオ・土曜部建築設計スタジオは、働きながら、またはダブルスクールで建築意匠設計のプロを目指す初心者の方を対象としたクラスです。限られた時間で、実務に必要な設計の技術・知識を習得し、建築家のアトリエ事務所(※)への就職を目指します。
※アトリエ事務所・・・建築家の主宰する意匠(デザイン)に特化した設計事務所
模型の製作技術、CADや手書きによる製図など、アトリエ設計事務所のスタッフとして必要な「技術」と「知識」を学び習得します。また計画課題では、建物の構想を練るところからプレゼンテーションまで、プロの建築家と同じ手順で建築設計の全工程を実践的に学びます。
夜間部・土曜部は、実務で通用するレベルの技術と知識を短期間で習得するために、考え抜かれた特別なカリキュラムを組んでいます。また、仕事の都合に合わせて通いやすいよう、夜間部と土曜部で同じ授業を展開し、自由に振替ることを可能にしています。
ポートフォリオとは作品集の事で、設計事務所への就職活動時、自分の技術や考えを見せるために必要になるツールです。デザインファームでは、2年間で取り組んだ課題を卒業時にポートフォリオとしてまとめ、そのまま就職活動に使えるようにしています。
デザインファームには、様々な経歴や年齢の方が学生として集まります。その中でも、夜間部・土曜部は年齢の幅も広く、普段接することのないような方々と「建築」を通して仲間になっていきます。そのことで視野を広げ、それぞれの設計力にも大きく影響します。
入学直後は、建築の基本的な図面の読み方、描き方、模型の作り方を学びます。人間の自然な発想でものづくりをする、そのプロセスを体験してほしいという想いから、図面はあえて手描きでスタートします。建築を学ぶのが初めての方のために、基礎の基礎から丁寧に指導しますのでご安心ください。
敷地をはじめとした様々な条件のもと、住宅や公共施設などの設計をするのが計画課題です。計画課題では、建物を実際に使う人の立場に立って考える事を大切にしています。「住宅設計とは」「美術館の設計とは」と決めつけるのではなく、そこで起こる出来事(コト)を把握することで建築全体を想像します。また、計画の授業は、作品の途中段階と最終段階でプレゼンテーションを行います。ここで、仲間や講師に自分の考えを発表し、他人の意見を聞きながら修正を加えていく作業を通してコミュニケーション能力を高めていきます。
●設計課題に「住宅」が多い理由 >
技術課題とは、自分の考えた建築を実現するために必要な、技術的な手段(構造や法規、設備など)を学ぶ課題です。設計事務所のスタッフとして必要なものに絞り、就職後すぐに仕事ができるレベルの内容を身につけます。実務について「調べてもわからない」「調べ方すらわからない」ような重要なことをしっかりと学びます。プロとして質の高い建築を作り出すために必要な知識を習得します。(1年次は手描き、2年次ではCADで製図を行います。)
設計事務所への転職活動に向けて「自分にはどんな事務所があっているのか」「どんな事務所なら自分らしく好きな仕事をしていけるのか」ひいては「一人の建築家としてどんな設計をしていきたいのか」といったキャリア形成のための講義を行なっています。作品を作っていく上でも、就職する際にも役立つキャリア戦略の知識を、専門の講師がお伝えします。
2年間で取り組んだ計画課題、技術課題を「自分の作品集」としてまとめます。 ポートフォリオは、設計事務所への就職活動になくてはならない大事なツールです。 自分の考えた建物の魅力を伝えるというよりも、その建築を考えた自分自身を魅力的に伝えるにはどうしたらいいか、という視点で制作します。建築作品を通して「自分という人間を魅せる」ということ。これにより自信を持って就活に臨むことができます。
国内合宿・海外合宿(どちらも参加は任意です)、建築家講演会やOBとの交流会など、様々な課外授業を通して設計力をより深める取り組みをしています。単純に「見る」「聞く」だけでなく、外からの刺激に対して「自分はどう考えるか」という部分を大切に捉え、自分の設計にいかせるよう指導しています。
課外授業詳細
夜間部1年生 宮坂 彩愛さん(25歳)
広報やマーケティングの仕事をしていたのですが、この仕事をずっとやっていくのかと考えた時に「違うな」と思い、やりたいことや好きなことを改めて洗い出してみたところ「自分はモノを作るのが好きなんだな」ということ、その中でも建築に興味があることに気がつきました。
それもあってインテリアや空間デザイン関係の仕事について調べていたのですが、「インテリアとか店舗デザインとかって建築のことをわかっていないとダメじゃん」「建築家になったらなんでもできそう」と思うようになりました。
最初は店舗デザイン系の学校を検討していたのですが、デザインファームの学校説明会にきて、アトリエ系の設計事務所に就職が強いなどの話を聞き「絶対ここにしよう!」と思って入学しました。入学に合わせて学校と仕事が両立しやすい職場を探して転職もしました。
入学前は、「どんな感じで進んでいくんだろう」と心配だったけれど、教え方も丁寧で分かりやすくて、今はとにかく楽しいです。やって良かったと思います。何より先生がみんなおもしろい!だから授業も楽しい!
もともとインテリアの方に興味があったけれど、今は「建築の道に進もう」という気持ちに切り替わっています。
昼間部の方の作品のレベルが高いのを見て、課題数が昼間部よりも少ない夜間部でも本当に設計事務所に転職できるのかなと思うことはありましたが、夜間部から実際に設計事務所へ転職されている卒業生の話を聞いたりすることで、そういう疑問や不安も解消されています。
夜間部2年生 N.Y.さん(47歳)
以前働いていた会社で、住宅用アルミサッシの商品開発に携わっていたのですが、サッシを見たり図面を描いたりしているうちに、開口部だけでなく建物全体に興味がわいてきて、いつか勉強したいと思っていました。
ですが、日々の業務に追われたり、ライフステージの変化もあって退職したりで、その気持ちは長い間棚上げ状態でした。退職後10年のブランクを経て、現在は派遣でCADオペレータをしているのですが「もう一度建築関係の仕事がしたい」「それならきちんと学びたい」と思ったのがきっかけでデザインファームに入学しました。
はじめは年齢を理由に躊躇していたところもあったのですが、実際入ってみると、気にならないどころか、様々な年齢や経歴の方々がいて刺激を受けたり励まされることが多いです。
仕事をしながらだと、必然的に課題制作のための時間の確保が難しく、スケジュールが厳しいと感じる時もあります。ですがそこはみんな一緒ですし、同級生から率直な意見をもらえて停滞していた作業が一気に進むこともあります。
一緒に考えアドバイスしてくださる先生方がいらっしゃいます。独りじゃない、というのが学校の良いところだと私は思います。
自分が作りたいものを作る、でも良いですし、作りたいものを模索する、でも良いと思います。『悩みながら動く』のは、勉強も仕事も同じことかも知れないです。
最後に、2年目の今、後悔していることをひとつ挙げると、もっと学校主催のイベントに参加したり先輩と交流しておけばよかったなと思います。これは何気に大事です。
夜間部2年生 須佐 皇介さん(24歳)
祖父が大工だったので、幼い頃から木を使った工作やチラシの間取り図を見るのが好きでした。また、田舎で育ったため、人の行き交う街並みへの憧れが強く、街全体をデザインしたいと思い、街づくりを学べてかつ建築士の受験資格を取得できる大学に進学しました。 (この時はその大学で具体的に何が学べるのか、卒業生がどんな職に就くのかもほとんど調べずに、学科名のイメージだけで大学を選んでしまいました。)
大学で学んでいくなかで、建築ではなく土木の分野を学ぶ学科であることに気づき始め、違和感を覚えつつも、今更変えられないと思い土木系の企業に就職することを考えていましたが、就職活動をする時期が近づくにつれ、お客さんとの距離が近く個性が表現できる意匠設計の職に就きたい気持ちが高まり、どうにか意匠設計の道に進めないかを考えるようになりました。 そんな時に大学の知人がデザインファームに入学したことを知り、資格よりも実務につながることを重視するところに惹かれ入学を決めました。
入学当初は自分に建築の知識が無いことを痛感しましたが、実際に事務所を構えている先生方が、プロの知識、技を丁寧に教えてくれるので、基礎から着実に勉強を進められています。また、資格より実務に重きを置いているため、限られた時間のなかで重要度の高い知識を身につけられることもありがたいです。
少人数クラスであることも魅力の一つで、先生方や他の学生の方々との距離が近く、疑問を残さず活発な意見交換ができる環境です。また様々な職種、年齢の方がいるため、自分には無い考え方に触れられ思考の幅が広がっていると思います。
土曜部1年生 M.Kさん(31歳)
昔から建物探訪などのテレビ番組や間取りを見るのが好きで、高校生の時は建築家になるのが夢でした。でも理系が得意ではなかったので、逃げる形で文系を選んで、建築を諦めてしまいました。そのまま就職して30代に入り、ふと「このままで良いのか」と考えるようになったのですが「30代、やっぱりやりたいことをやってみよう!」と決意して上京しました。
デザインファーム以外にも、インテリアや通信制の学校を検討しましたが、先生と対面でじっくり学べる環境や、デザインファームの卒業制作展を見て「ここでやりたい」という気持ちが強くなったのが入学の決め手です。
手先はもともと器用な方ではなく、針の穴に糸を通すのもできないくらいなので、模型作りが自分にできるかとにかく心配だったのですが、課題をいくつもこなす中で少しずつ自分にもできそうと思えるようになってきました。
設計課題ではもともとイメージしていた「数学」を使うことはなく、構造力学の授業も先生オリジナルのテキストがとてもわかりやすいので全く難しいことはなかったです。
ずっとやりたいと思っていた建築の世界に一歩踏み出せて、今はとても楽しいです!
土曜部1年生 竹林 泉さん(35歳)
元々インテリアが好きで現在もインテリア関係の仕事をしています。平面図や建物、内装を見る機会が多く自然と建築に興味が湧き「もっと建築について学べたら楽しそう!」と思ったのが建築に興味を持ったきっかけです。4歳と1歳の子供がいるので、土曜部は週1で無理なく通えるし、急遽休まなければならない時に振替(夜間部の月・木)があるのでスケジュール調整しやすいのも入学の決め手となりました。
デザインファームは現役の建築家の方が先生なので、現場の生の声が聞けて、一から学べる。また、クラスには様々な年齢、職業の方がいて色々な意見交換ができます。
実際に計画課題などは想像以上に大変です。ただそれ以上に達成感、クラスの方の作品やアイデアに刺激をもらえます。右も左も分からない状態だった最初に比べると、素敵な建築や空間に出会った時に感動したりワクワクする気持ちが増しています。
土曜部2年生 渡邊 武史さん(28歳)
入学前はホームセンターに勤めていて、建築系の材料・資材を取り扱っていたので、お客さんの声を聞いているにうちに「もっと建築でこんなことやあんな事ができるんじゃないか」と考えるようになり設計に興味をもちました。
いろいろな学校を見に行ったけれど、やるなら意匠設計と決めていたので、「意匠設計」に特化しているデザインファームに入学しました。
今は、とにかく設計課題がおもしろくて、プランを考えるのがとても楽しいです。
1年生のときは、考えていること、やりたいことを思ったように形にまとめることができなくてやきもきしていましたが、2年目になって、やっと自分の考えていること、やりたい事が形にできて、自分でも納得のいく作品がつくれるようになってきたと思います。
最近は積極的にオープンデスクにも挑戦していて、設計事務所にポートフォリオや模型を持っていき見せると「お~、これなら十分(仕事を)任せられるね」と言ってもらえるようになり、自信がついてきました。
最終課題「デザインファーム学生寮」
最終課題「6世帯の集合住宅」
最終課題「6世帯の集合住宅」
2年生設計課題「工房付き住宅」
2年生設計課題「工房付き住宅」
入学して最初に作る基本住宅の模型
夜間部、土曜部は様々な経歴、年齢の方が集まります。
課題の発表風景
定員 | 18名 |
---|---|
入学資格 | 20歳以上 ※建築経験の有無、学歴は問いません |
授業期間 | 2年間 |
開講日 | 2025年4月 |
授業時間 | 月曜日・木曜日 19:30〜21:40(年間授業週:39週) |
授業料 | 1年次:57万2千円(税込) 2年次:57万2千円(税込) ※入学金はありません |
入学申込み受付期間 | 2024年9月1日〜2025年3月31日(消印有効) ※入学試験はありません ※定員になり次第、締め切ります |
定員 | 18名 |
---|---|
入学資格 | 20歳以上 ※建築経験の有無、学歴は問いません |
授業期間 | 2年間 |
開講日 | 2025年4月 |
授業時間 | 土曜日 13:00〜17:30(年間授業週:39週) |
授業料 | 1年次:57万2千円(税込) 2年次:57万2千円(税込) ※入学金はありません |
募集期間 | 2024年9月1日〜2025年3月31日(消印有効) ※入学試験はありません ※定員になり次第、締め切ります |
夜間部建築設計スタジオと土曜部建築設計スタジオは同じカリキュラムです。そのため、授業を欠席した場合、もう一方のクラスの授業へ振替出席が可能です。