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デザインファーム卒業生 菰田 真平さん

卒業生インタビュー

菰田 真平 さん

就職先:上原和建築研究所
クラス:夜間部 建築設計スタジオ
入学時年齢:34歳
入学前:会社員(建築設備会社)

建築設備のお仕事から建築家・上原和さんの建築設計事務所へ転職した菰田さんへお話を伺いました。

お施主様のやりたいことのお手伝いをしながら、自分達のやりたいことも表現できる

【デザインファーム(以下、DF)】
菰田さんの現在のお仕事について教えてください。

【菰田さん(以下、菰田)】
今の設計事務所に入社してもう少しで3年になります。
つい最近、入社当初から担当していたお寺の納骨堂が竣工して、次の仕事の準備をしているところです。長期に渡っての案件だったので、途中コロナ禍の影響で計画に変更が出たり、さまざまなところで調整が必要になったこともあり苦労しましたが、無事に竣工してホッとしています。
風や光をたくさん入れて子供も怖がらないような、いわゆる普通のお寺とは全く違うデザインで良いものができました。お施主様からも、すでにたくさんの方が興味を持ってくださっているとのお話があり報われたなという気持ちです。

【DF】
最初の頃から規模の大きな建物を担当されたのですね。入所してすぐに担当を任されたのですか?

【菰田】
そうですね。最初は木造住宅の図面を描くことからはじまりましたが、その後、鉄骨造のテナントビルや木造住宅をいくつか担当させてもらい、それと並行して納骨堂はずっと進めていました。ちょうど入社した頃にプランの検討をしていたので、竣工まで約3年ですね。これまでの私の仕事の5、6割をこの案件が占めています。

大きな施設でしたので役所とのやりとりや住民説明会なども必要でしたし、ランドスケープや外構も外注せずに事務所内で設計したので、図面に描けないような石の並べ方などはお施主様と一緒に現地で実際に石を並べて雰囲気を確かめたりもしましたよ。

【DF】
菰田さんが特にこだわって設計した部分などはありますか?

【菰田】
空間的なこともそうですし、雨仕舞いだとか細かいところだと掃除のしやすさなど、運営する側のこと、お参りにくるお客様のことなど考えなければならないことが膨大にあったので、自分が考えたことで採用されたのは一部ですが、所長に助けてもらいながら設計していったという感じです。
ただ、もともと建築設備の経験が長く知識があったので設備設計は任せてもらえました。

【DF】
前職のご経験も活かすことができたお仕事だったのですね。
考えることもたくさんありお忙しいと思いますが、働き方で前職と変わった点などはありますか?

【菰田】
平日はかなり頑張る必要がありますが、土日はほぼ休めて家族との時間も取れています。
基本は事務所に行って仕事をしますが、子供がいて共働きなこともあり、月に数日は在宅勤務にさせてもらったりもしています。

【DF】
ご家族との時間も大切にしながら働かれているのですね。
意匠設計の仕事でやりがいを感じる時、また大変だなと思う時があれば教えてください。

【菰田】
お施主様が「こうしたい」という事と、設計事務所が「こうしたい」という事、この2つで建物が出来上がっていくので、そういう意味では作りたいものをコントロールできるのが楽しいと感じるところです。お施主様のやりたいことのお手伝いをしながら、自分達のやりたいことも表現できるというところが素晴らしいですね。

同時に大きな費用がかかることですので、後々トラブルにならないように慎重に進めなければならないのが大変なところでもあります。
この仕事に就くまで、コミュニケーション能力は個人がもともと持っている部分が大きいと思っていたのですが、所長がお施主様や工務店などとやりとりしている姿を見ていて、デザインを伝える、問題を回避する、お施主様が求めていることを実現するなど、そういうコミュニケーションの力は技術なんだなと分かりました。
そこが上手にできるとトラブルも起きにくいし、無駄な時間をかけずに円滑にものが進んでいくので大事だなと感じます。

「コトから考える」と言われたことを今でも思い出します。そうじゃないと、お施主様とも会話ができない

【DF】
デザインファームで学んだことで今のお仕事に繋がることはありますか?

【菰田】
私は夜間部でしたので平日は仕事をしながら学校に通っていたのですが、働きながら学校に行くって大変じゃないですか。その中で、授業の時間を守って宿題も期限を守って、自分がやると決めたことに対して一つ一つ約束を守るという行為は設計の仕事でも同じですよね。
1日の時間配分、自分がどのくらいの時間で何ができるのかを把握していないと、仕事の予定が立てられないので良いトレーニングになったと思います。

【菰田】
それと、設計するにあたって「使う人がそこで何をするか」「どういうシーンになっているか」「コトから考える」と言われたことを今でも思い出します。形をこねくり回してこれがいい、ということではなくて、使う人がいて空間が決まる、その次に外観が決まる、そういうことなんだよなと思います。
そうじゃないと、お施主様とも会話ができないんですよね。
「カッコ良いからこうしたいです」という話の流れではなくて「ここで何がしたいですか」という話からでないと通じない。打ち合わせをしている時に特に思い出します。

デザインファームは振り切っている感じがいいなと思って入学した

【DF】
前職は建築の設備設計のお仕事をされていたとのことですが、どのようなきっかけで意匠設計に興味を持たれたのですか?

【菰田】
専門学校時代に建築を学んでいて、その時から意匠設計には興味がありました。ただ同時に設備設計にも面白さを感じていて、その時は設備の道に進みました。
設備の実務に就いて10年くらい経った頃、仕事に余裕がでてきたこともあり、もともと興味があった意匠設計も学んでみようという心境になったので、働きながら学校に通い始めました。

デザインファームはいろいろと振り切っている感じがいいなと思って入学したのですが、クラスメイトもユニークな人が多かったですね。自分もその一人かもしれないですが(笑)。みんな遅い時間まで頑張っていて、同じようなことを考えている人がいるんだなと励みになりました。

【DF】
前職を辞めるタイミングや、設計事務所への就職活動はどうされていましたか?

【菰田】
デザインファームを卒業して半年くらいは前職の建築設備の会社に勤めていました。
その半年間は、仕事をしながら持ち家のマンションを自分でリノベーションしたりしていましたが、いよいよ動き出そうということで会社を辞めて、有給休暇の消化期間に設計事務所への就職活動を開始しました。

自宅から近いこと、R C造(※)の設計を経験したかったのでRC造を手掛けていること、といった条件でいくつかの設計事務所に絞ってメールを送ったところ今の事務所から反応をいただけたので、学校で制作したポートフォリオを持って面接をして採用に至りました。最初の数ヶ月は試用期間でアルバイトとして働いて、その後正規採用という流れです。
※RC造:鉄筋コンクリート造

【DF】
卒業後もお仕事を続けながら、転職のタイミングを見つけて動き出されたのですね。
「意匠設計も学んでみよう」と思い立った頃から数年経ちますが、もし今入学前のご自身に会えるとしたら何と声をかけたいですか?

【菰田】
「周りに理解してもらうために、ちゃんと根回をして手順を踏みましょう」と言いたいです。特に家族に対してはもう少しちゃんと理解してもらう準備が必要だったかなと思うことがあるので。

【DF】
これから建築を学ぼうと思っている方たちや、在校生にもメッセージをお願いします!

【菰田】
意匠設計は楽しいですが、大変なことも多々あります。先ほどの自分への言葉にも繋がりますが、その中で突き進んでいくには一人だと辛い時もあるので、家族や友達、知り合いなど誰でも良いので巻き込んで、応援してくれるファンを一人でも作ると頑張れると思います。

あとは、実際に持ち家のリノベーションをしたことがとても勉強になったので、実家や親戚の家などでチャンスがあったらチャレンジしてみるのをおすすめしたいです。

【DF】
応援してくれる人が周りにいると自分のモチベーションアップに繋がりそうですね。
最後に、菰田さんの今後の目標をお聞かせください。

【菰田】
引き続き、技術面、コミュニケーション能力も含めてデザイン力を磨いていきたいです。
次のステップに向けて資格を取ることも目標にしています。

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