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永作 友佳 さん
就職先:TA+A(東京アーキテクツアンドアソシエイツ)
クラス:昼間部 建築設計スタジオ
入学時:22歳
入学前:大学生(文系学科)
昼間部を卒業後、TA+A(東京アーキテクツアンドアソシエイツ)へ就職した永作さんへお話を伺いました。
【デザインファーム(以下、DF)】
今はどんなお仕事をしていますか?
【永作さん(以下、永作)】
デザインファームを卒業後、今の事務所に就職して2年目になります。
事務所で扱っているのは非住宅系の案件が主で、今実施設計で動いている案件だとホテルやオフィスです。また、公共建築のプロポーザルにも参加しています。初めて担当した仕事が道の駅の基本計画だったのですが、もともと公共建築に興味があって入社していたため、とても恵まれた環境だったなと感じています。
私は最初から担当案件を持たせてもらっていて、所長や先輩がサポートには回ってくださるのですが、クライアントとのやり取りや行政との協議も含めて主担当として動いています。
現在、鉄骨造のオフィスビルの設計を担当しており、1年以上前にスタートしたプロジェクトがようやく着工しました。隣接する敷地には、同じ事業者の方によるホテルの計画があり、用途は違えど2棟に共通するデザインを取り入れることで街に影響を与えられないかという思いで設計を進めてきました。
また、ホテル棟の打合せにも同席する機会があり、内装デザイナーやホテルオペレーターの方々との調整を間近で見させていただくなど、非常に貴重な経験をさせていただいています。
【DF】
どのような経緯で今の事務所に就職が決まったのですか?
【永作】
2年生の終盤、卒業設計の発表が終わったあとに、技術課題(上高田の家)と並行しながら建築サイトや雑誌などを中心に求人を探しはじめました。デザインファームでは住宅課題が中心だったのですが、個人的には非住宅系の建築に携わりたかったため、非住宅系がメイン、かつ建築家が掲げている言葉に共感できるか、といったところに注目して気になった事務所に応募しました。
今の事務所は一番最初に応募したところで、結果的に1社目で就職が決まりました。
時期としては、卒業とほぼ同時期に決まったという感じです。
【DF】
デザインファーム入学前はどんなことをしていて、どんなきっかけで建築に興味をもったのですか?
【永作】
入学前は文系の大学生だったのですが、建築というよりは不動産に興味があって、その方面で就活をしていました。実は高校生の時にも建築学科がある大学は調べたものの、理数系ができなくて…。
大学3年生の就職活動はコロナ禍の影響もあり思うように進まず、「逆境だからこそチャレンジしてみてもいいかな」と考えるようになりました。受かった会社に入るか、新しいことを始めるかを天秤にかけたとき、「思い切って挑戦してみよう」と思ったのが、デザインファームに入学した大きなきっかけです。
親も心配していたので、就職活動を続けながらデザインファームの説明会に申し込んだのですが、話を聞いて「ここだ!」と思って。
その時に参加した体験授業も楽しかったし、先生の言葉に熱がこもっているというか、他の学校には無いパッションを感じました。
【DF】
建築設計の道に進んでよかったなと思うことは?
【永作】
自分たちがチームで考えて提案したことがお客さんに共感してもらえた時はやっぱり嬉しいなって思います。
あとは構造とか素材とか、自分が今まで見えてなかったものに対しての解像度が上がった瞬間、「あ、まだ成長していけるかな」って思う瞬間に、建築の道に進んでよかったなと思います。
【DF】
今後の目標は?
【永作】
住宅系以外の設計は、使う人との距離が遠く、正直なところ「誰がどのように使うのか」を実感しづらい部分があります。そうしたギャップを感じる中で、建物を建てるだけでなく、運営まで一貫して関わり続けることができる仕事にも興味を持つようになりました。
設計者としてのスキルや知見をより深めつつ、なんらかの形で建築に関わり続けたいなと考えています。
【DF】
最後に…もし今、入学前の自分自身に会えたら何と声を掛けますか?
【永作】
建築業界は単独で成り立っているわけではなく、他業界とも密接に関わっているからこそ、視野を広げ、様々な切り口からアプローチしてほしいと感じます。建築をやっていると、つい視野が狭くなりがちですが、身近な家族や友人の言葉、新しく始めた趣味や習慣などが、意外にも発想の引き出しになります。
あとは学校生活で言うと、絶対に講評会は休まない!同期や先輩後輩との繋がりを大切に!と伝えたいです。