
デザインファームトップ > 特集・建築家になる方法 > vol.2 建築家へのステップ
特集・建築家になる方法未経験から建築家になるためには、どのようなステップを踏めばいいのでしょうか。
一般的なステップと、そのためにデザインファームでできることを解説します。
建築の基礎を勉強しないまま設計事務所には入れません。 求人票に「未経験OK」とある場合の「未経験」とは、「実務の経験」という意味で使われていることがほとんどです。 大学、専門学校では2~4年間様々な建築の基礎を学びます。
次のステップのために行うこと:オープンデスク 就職活動 ※オープンデスク・・・設計事務所の仕事を一定期間経験できる制度
この段階では建築士の資格の有無よりも、実務への対応力が問われます。 大学や専門学校からは、建設会社や不動産会社の設計部への就職が多くあります。 建築家のアトリエ事務所への就職は狭き門。
次のステップのために行うこと:営業力を身に着ける、人脈をつくる、建築士の資格を取得する
建築家として開業するときまでに建築士の資格を取得します。 自身で仕事をとってくるためには、営業力が不可欠です。 ひとりの建築家として、しっかりとしたスタンスを確立します。 また、組織のボスとして経営やマーケティングに関する知識もある程度必要になってきます。
では、今度は建築家になるためにどんな能力を身に付ける必要があるかをみていきましょう。
初めに必要な、そして就職に必要な「テクニック」
意匠設計事務所で働くために必要な建築技術の知識、図面の描き方、模型の作り方、立体を把握する能力。これらは 主に手を動かす能力です。
重要なことは立体を把握する力。図面も模型も、大きく複雑な立体である建築を伝達するための手段です。
立体がイメージできないまま描く図面はただの絵です。 また建築技術の知識も、知らなければ設計も図面も作成できません。
経験者として磨きをかけるには「デザイン力」
建築デザインは、ひらめきよりも訓練と経験がものをいいます。1%のひらめきを支える大きな引き出しと言い換えてもいいかもしれません。
そして要素の多い建築物をデザインする集中力と持続力が必要になります。また図面やパース、模型をうまく言葉で補い説明する必要があります。
またクライアントからの要求をうまく聞き出すコミュニケーション能力も必要です。
自立した建築家になるための「スタンスの確立」
建築家として独立するときに必要な、表現者としてのスタンスを自覚整理し、コントロールする能力。 独立する際には、ひとりの建築家として何を大事に設計活動をしていくのか、表現者として、経営者として、軸をもたなければ、お客様はついて きてくれません。学生のうちから、軸となる考え方や方向性について意識しておく必要があります。
自分をアピールするためのツール
自分はこんなことができる、こんな考えをもった人間である、ということを知ってもらうためのツールです。主に学生時に設計 した課題をまとめて、設計事務所での面接の際に見てもらうことになります。また、独立した際には、自分がどんな設計をする建築家なのかをクラ イアント候補にアピールするためにポートフォリオをつくります。
デザインファーム建築設計スタジオでは、2年間でこれらの能力を身に付け、ポートフォリオを制作することで、未経験からでも意匠設計事務所へ 就職することができるようにカリキュラムを組んでいます。
このように、未経験から意匠建築を仕事にするためには、まず、現場で必要とされる能力を身に付けることが必要です。そして、設計事務所で実務経験を重ねながら自身の建築に対する考え方を固め、資格を取得することで一人の建築家として独立することができるのです。