卒業生インタビューvol.3 城戸 輝哉さん | デザインファーム | デザインファーム建築設計スタジオ

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デザインファーム卒業生 城戸 輝哉さん

卒業生インタビュー vol.3

城戸 輝哉さん
夜間部建築設計スタジオ卒業
勤務先:スマサガ不動産(株) 主宰
入学前:リフォーム会社主宰

卒業後、スマサガ不動産(株)を立ち上げ運営されている城戸さんにお話を伺いました。

【デザインファーム(以下、DF)】
現在はどんなお仕事をされていますか?

【城戸さん(以下、城戸)】
新築よりも中古物件再生に比重を置くスタイルで、建築設計事務所を主宰しています。今現在、5件のリノベーション設計を抱えていて、設計の前段階で物件取得に動いているクライアントが30組います(メール相談だけなら数百組)。私たちは、リノベーションのための中古物件探しからクライアントと関わり、良い物件の見分け方をアドバイスしたり、ファイナンシャルプランや適切なローンの組み方まで提案しています。住まい探しの入り口段階の悩みを共有し、物件取得までの紆余曲折をいっしょに体験した上で、実際の設計に入るので、クライアントとの関係性が密度濃くなりやすいのが特徴かと思います。
ちなみに、以前は、不動産業者と組んでリノベーションの提案を行っていました。しかし、不動産業者というのは仲介する不動産の価格が高ければ手数料が高くなるというビジネスです。住まい手の将来のことや、どう住みたいかよりも、どれだけ高額な物件が買えるお客なのか、ということにしか興味がありません。だから、どうしても提案がちぐはぐになってうまくいきません。だったら、最初からトータルで、設計事務所が窓口になってあげたほうが、よっぽどクライアントのためになる。そういった思いで、物件探しからおつきあいするようになりました。

【DF】
建築家になろうと思ったきっかけは?

【城戸】
20代はバンドを組んで音楽に夢中でした。20代後半は店舗などのマネージメント・管理の仕事をサラリーマンとしてやっていました。そのうち、店舗の管理をしているより、店舗をつくる方がおもしろい、と思い始め、サラリーマンを辞め、リフォーム会社を立ち上げたんです。せっかくやるなら、ただのリフォーム会社にはしたくなかったので、見よう見まねでデザインの提案をしたり、面白い企画を考えたり、若気の至り的に色々やっていました。そのうち、インテリアデザインの世界をもっと突き詰めたくなり、そして、突き詰めるなら建築の世界まで踏み込んで勉強したいと思うようになりました。で、デザインファームの夜間に入ることになったのですが・・・そこで、建築を勉強するにつれ、どんどん引き込まれていき、建築を哲学的な仕方でもっと一生の問題として考えてみたい・・・つまり、建築家になろうというのは、自然な流れだったと思います。

【DF】
デザインファームではどのようなことを学びましたか?

【城戸】
建築は哲学だ、と確信して、これを追求していきたいと思えたことです。建築って何なのかという哲学に真剣に向き合ってくれる学校は(少なくとも夜間で通えるレベルでは)他にないと思うので、人生において非常に重要な経験をさせていただきました。

【DF】
デザインファームの夜間部・土曜部を選んだ理由を教えてください。

【城戸】
仕事をしながら通える時間帯だったということ。そして、単に図面の描き方や知識を教えるだけの学校じゃないと感じられたからです。

【DF】
学校と仕事を両立させる秘訣はありますか?

【城戸】
正直、両立することについては、自分自身も苦労したところなので、アドバイスとか大それたことは言えませんが・・・絶対に受け身にならず、自分自身のために建築を学んでいるんだという意識を保ち続けることが大事ではないでしょうか。責任のある仕事に携わっていると、全ての授業に出席すること、全ての課題を遅れずに提出することは、かなり大変です。もし、何日か休んでしまって、ついていくのが大変になったとしても・・・建築を学びたい、という気持ちのテンションが最後まで落ちなければ、ここで得られることは非常に大きくなると思います。

【DF】
プロとしての今後の目標は?

【城戸】
日本において、建築設計事務所の地位を上げたいです。経済と文化を絡めての住環境整備・・・こういう視点に立てるのは建築家だし、ユーザーのためにも、住宅を建てるときの窓口になるのが、金儲け主義の不動産デベロッパーではなく、設計事務所であってほしい。

【DF】
最後に、後輩たちにメッセージをお願いします!

【城戸】
自分の考えをもって、主体的に行動していくことを大切にしてほしい。「仕事をする」ということに対しても、事務所に就職させてもらう、という姿勢ではなく、仕事をすることで、自分の核心を形成する考えを作り上げようとする姿勢が必要だと思います。

2010年2月取材