卒業生インタビュー vol.37 水谷 聡志さん | デザインファーム | デザインファーム建築設計スタジオ

デザインファーム卒業生 水谷聡志さん

卒業生インタビュー vol.37

水谷 聡志さん(25歳)
昼間部建築設計スタジオ卒業
就職先:UAo株式会社
入学前:大学生(文系学部)

設計事務所UAoで働く水谷さんにお話を伺いました。

【デザインファーム(以下、DF)】
まずは、水谷さんの具体的な今のお仕事について教えてください。

【水谷さん(以下、水谷)】
現在事務所では商業系のテナントビルや集合住宅などの提案が増えています。
仕事としては初期の企画段階の案出しや資料まとめ、製図の補助などをしています。
まだ入社して日が浅く、建物の規模も大きいため勉強の日々ですが、いろいろな案件に携わらせてもらっているので日々楽しみながら働いています。

【DF】
事務所のHPを拝見すると、かなり規模の大きな建物の設計が多いようですね。

【水谷】
そうですね。会社の方針としても、今後も大きなコンペにどんどん参加していきたいというのがあるので。現在は那須塩原で図書館の現場が動いていて、再来年の春くらいに竣工予定です。

【DF】
それは楽しみですね。竣工したらデザインファームの合宿でも訪れることになりそうですね。

【DF】
今の事務所へはどのような経緯で就職されたのですか?

【水谷】
ホームページなどを通じてまずはポートフォリオを送り面談をしました。そのあと試用期間として1か月くらいアルバイトをすることになったのですが、2週間ほどで声をかけられ、事務所の環境も気に入っていたのでそのまま就職しました。

【DF】
作品として規模の大きな設計をしている設計事務所を中心にアプローチされていたのでしょうか?

【水谷】
設計の規模についてはあまり気にしていなかったです。
今の事務所にアプローチしたのは、素直に作品のテイストが好みに合っていたというのもありますが、良い意味でまだ事務所のスタイルが決まってない、これからの発展性のようなものを感じたためです。

事務所には海外経験のある人や業種経験もさまざまな人が集まっていて、
いわゆる型通りの設計事務所という感じではないのが、かえって面白そうだなと思いました。
僕自身、設計する建物の規模にこだわりがあまりない分、自分が身を置く環境として合うかどうかで選びました。

デザインファーム卒業生 水谷聡志さん

好きなことがそのまま仕事になり、それが建物として形になっていくというこの一連の連鎖が
純粋にすごいなと思っています。

【DF】
話は変わりますが、水谷さんは大学では文系の学部に所属されていましたよね。その中で建築を学ぼうと思ったきっかけを教えてください。

【水谷】
直接のきっかけではないですが、実家がリフォーム業などを営んでいて、
幼い頃からものづくりの環境が身近にあったということが原体験としては大きいかもしれません。

ただ、成長していく過程ではそうしたことはあまり意識してこなかったこともあり、大学では法学や政治学を専攻することになりました。

一見、建築とは正反対の分野に進んでいたようにも思われるかもしれませんが、
ある時、自分の身の周りにあるものごとを扱っていく分野として、法学・政治学のような社会科学と建築の世界のそれぞれが自分の中でつながり合いました。

建築は、法律や政治よりもよりダイレクトに自分たちの身の回りのものごとを扱う分野ですしね。

そこが自分でも驚くほど自然につながったというか、自分の生い立ちと自分の興味関心とがすんなりとリンクしたので、これはもう建築の道に進もうと。

【DF】
大学や大学院の建築学科へ進学するという選択肢もあったと思いますが、そこでデザインファームを選んだのはなぜですか?

【水谷】
大学や大学院に入り直すことを考えるとまたそこで4年、6年とかかってしまいます。
学びの時間をたっぷり確保するというよりは、なるべく手早く最低限のことを勉強して、早く実務の方に身を投げ込んだ方がいいのでは、という判断でこの学校を選びました。

【DF】
デザインファームに入学するにあたって気になったことはありますか?

【水谷】
特にこの学校って小さいですよね。
小さいがゆえの利点と同時に弊害も考えられて、例えば、先生の色に染められてしまうとか、2年間という短い時間の中で小さな学校でどれだけの密度で学べるのか、などなどそういった心配はありました。

スキルの部分は最低限教えて欲しい、けれども自分でできることに関しては自分で考えて行動していたい、というバランスを気にしていたように思います。

【DF】
その心配は入学前に解消されましたか?

【水谷】
実際に見学に来てみるとその心配はなさそうだなと。
各々が自由にやっていて、良くも悪くも自分次第であるように感じたので、それが自分にはあっていると感じました。

実際に入学してみても、学校が決めてくれるのは最低限のラインで、
その先の時間の使い方や課題をどこまで根気よく詰めるなどの設定は自分次第で。
個人的には、この学校と生徒のバランス感はデザインファームの良さの一つだと思います。

【DF】
年齢のことが気になったことはありますか?

【水谷】
入学前はまだ大学生で、比較の対象が周りの同級生や他の建築学生しかいないため、なにかと遅れや引け目を感じがちでしたが、実際に入ってみたらクラスの中で自分が一番若かったです(笑)
同世代よりも上の方々との交流が増えたので、年齢のことはすぐ気にしなくなりました。

【DF】
設計事務所へ就職してみて、デザインファームで勉強してよかったなと思うことはありますか?

【水谷】
僕の場合、入学時は建築のど素人でしたが、2年間で少なくとも「右も左もわからない」という状態ではなくなったと思います。
就職活動中にも、「自分はもともと門外漢だから」とか「文系出身だから」という意識の壁はなくなりました。少なくとも2年間はみっちり建築をやってきたのだという自信が持てたのは大きいと思います。

実務的なことでいうと、まだ学校の勉強内容が直接活かせるような住宅設計等の機会はないですが、就活の段階では、ポートフォリオや実施図面を見せると高評価を受けることも多く、とりあえず通用するレベルではあるのかなと。

【DF】
建築設計の仕事に就いて、今のところの感想を教えてください。

【水谷】
好きなことがそのまま仕事になり、それが建物として形になっていくというこの一連の連鎖が純粋にすごいなと思っています。
自分が建築を志す以前に考えていた仕事や働き方とはやはり全然違うので。

【DF】
好きじゃないとできない仕事ですね。

【水谷】
そうですね。職場での打ち合わせ等の様子を日々見ていると、建築には膨大な数の人々が関わっているのだということが改めて感じられて、好きを仕事にしているという事実以上に非常に大きな責任を感じます。まだピンと来ていない部分ばかりではありますけどね。

【DF】
今後の目標を教えてください。

【水谷】
まずは実務のスキルを身につけるのが先決です。
そのあとのことはその時その時で考えていきます。

【DF】
ありがとうございます。では、最後に後輩たちにメッセージをお願いします!

【水谷】
デザインファームにはいろんなバックグラウンドの人が集まっています。
こうした環境それ自体がとても面白いことではあるのですが、こういう場所だからこそ自分を見失わないように、自分は自分でやっていくというスタンスがとても大事だと思っています。

周りにはとても優秀な人や経験者がいたり、同世代の学生から年上の先輩方がいたりと、なにかと自分と比べて気にかかることは多いのですが、そこに引け目を取らずに自分は自分でやっていくことが肝心だと思います。
自分とどれだけ向き合えるか、そこだけはブレずに頑張ってほしいです。

2018年10月取材