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須佐 雄輝さん

Webディレクターからアトリエ設計事務所へ転職

須佐 雄輝さん

入学前:Webディレクター
25歳で昼間部(住宅)入学
勤務先:明野設計室一級建築士事務所

カッコよくいうと「研ぎ澄まされた2年間」

現在のお仕事は?
事務所の中には、御夫婦であるボス2人と自分の3人しかいないので、協力して仕事をしていて、細かな仕事が自分の担当となる場合が多いです。具体的には、展開図、設備図、枠回りの詳細図などを起こしたり、模型や3Dパースを作ったりしています。ただ、新しい家の提案となると、3人それぞれで別々のプランを考え戦わせますので、かなりフェアに仕事をさせていただいている印象です。今はマンションの小規模改修を担当していて、全図面任せてもらっています。
明野さんのところにやってくるお施主さんは、「大先生、お願いします!」という感じではないので、一人ひとり、いろいろな要望があり、プロジェクトごとに難題があります。敷地が不整形であったり、予算がなかったり、家相などの条件が厳しかったり。その難題を解決できたときにやりがいを感じます!あと、学校で習った日影図はとても役に立ちました。自分が描いてお施主さんに説明する機会もありました。
今はまだ、自分の案が全面的に採択されることはありませんが、いつか丸々自分の設計!という家がひそかにできたら面白いですね!
デザインファームでの2年間を振り返って
在学中のことをカッコよくいうと「研ぎ澄まされた2年間」です。好き勝手、やりたい放題させてもらいました。大学と違ってデザインファームの先生は「こうすべきだ」とか凝り固まった考えを押し付けてきたりしません。ですが、だからこそ厳しく、「なぜそれをやりたいんだ」、とか、「なにが本当に好きなんだ」、とか、突き詰められたように思います。
就活から現在に至るまでを教えてください。
前職の経験から、もう大人数の組織では働きたくないし、働けないとも思っていました。何より、同じ意志をもって働ける人たちと仕事をしたいと願っていました。そのため、デザインファームに入ったときからアトリエに行くつもりでした。

在学中は学内の住宅誌で、卒業後は建築家探しのWebサイトで、気になる建築家さんを探しました。延べ人数だと500人くらいでしょうか。写真の撮り方やコラムを頼りに、住まいに対する考え方が近いと思った方に、コンタクトを取りました。
明野さんたちのところは、少しずつお手伝いをさせてもらううちに、生活に対する考え方はもちろん、その人間性にとても魅力を感じました。そのせいか周りの方々もとてもいい人ばかりで、工務店さん、構造設計者さん、庭師、左官屋さん、ライターさん、カメラマンの方など、みんないい仕事をしようとして集まっている、そんな印象でした。僕は建築士の受験資格を得るのに7年間もかかります。その間にこういう人たちから学びたいという思いもありました。
意匠面での作風については自分とは違うタイプだと思います。ですが、だから「合わない」と考えるよりは、それは「自分にない部分」と考えて、学びたいと思いました。いろんな意味で修行先として、とても魅力的だったのです。
1か月ほどのお試し期間があって、その後スタッフに採用されました。お試し期間の時は、お給料は特になかったのですが、その代わりに他の設計事務所でアルバイトをしていました。でも、そんなこと気にしない方たちでしたし、お試し期間の最後には交通費+αのお給料はもらいました。
それから、ボス二人がとてもスポーツが好きで、100、200キロを自転車で走ったり、フルマラソンに参加したり・・・自分もそれに巻き込まれてしまいます。家族のように扱ってもらえるので、自分は楽しくやっていますが、自分の時間を大切にしたい人にはきついかもしれません。でも、とにかく体力は大切。風邪をひいてしまえばそれで仕事は止まってしまうので、体調管理は必要です。
最後に、後輩たちに一言
何事も漫然とやらない。自分なりに意味を考え、仕事に手を抜かない、というのが大切です。アトリエの仕事は少人数での作業になるので、一人一人のパフォーマンスが高くないと仕事が滞ってしまいます。学生時代から、例えば、つまんない面倒な事でも、「じゃぁ、どうやったら早く作業が進むのか」と、いつも考えて手を動かしていくと、働き始めても意見を言いやすいし、意見を聞いてもらえるようにもなります。すごく大事なことだと思います。
2015年1月取材