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川口 はなさん

美大からDFへ。アトリエを経て組織事務所へ転職

川口 はなさん

入学前:大学生(美大)
23歳で昼間部入学
勤務先:株式会社プランテックコンサルティング

「継続は力なり」

現在のお仕事は?
基本構想を構築する建築設計の川上に位置するところで、与条件整理と課題に対する解決策を提案することが主な仕事です。それは、お客様自身が気づいていない課題を導き出すことで、解決策に繋がります。先日まとめたのは、オフィスビル約2000名の社員が働く分散型社屋の計画です。事業の拡大とともに社屋が分散し、その分散した状態を一ヵ所にまとめる際のグランドデザイン(基本構想)のレポートをまとめるという仕事でした。今の仕事につくまでは彦根建築事務所で住宅設計をやっていたのでよくわかるのですが、住宅設計の場合、設計者は施主とほぼ一対一で向き合って設計を進めていきます。けれど、クライアントが対会社(オフィスビル等)となると、経営者の意志やそこで働く社員(現場の人々)にヒヤリングしながら、要望をまとめていかなくてはなりません。そこには、相反する意見も多いものです。建築設計を行う前のグランドデザインの位置付けがとても大切であると実感しています。
建築家になろうと思ったきっかけは?
高校生のとき「建築家になりたい」と将来の夢で書いた覚えがあります。漠然とデザイナーという職業に憧れていました。高校卒業後は美術大学に進学し空間デザインを専攻し、卒業後は建築とはすこし方向のちがう、プロダクトデザイン関係の就職先を探しました。ちょうどその頃、就職氷河期とよばれていて・・・ただ、それだけじゃなく、自分自身もどうしても就職したい、という気持ちがなかったのだと思います。結局は就職せず、建築に的を絞って勉強したいと思い始め、デザインファームを選んで学ぶ事にしました。こうやって振り返ってみると、いろいろなことがきっかけになっているのですが、小さいころから絵を描いたり、工作が好きだったり、「何かをつくりたい」という思いが根底にあるのだと思います。
デザインファームで学んだことは?
まず、アトリエ系事務所で働くためのさまざまな事を学んだと思います。そして楽しかったです。課題で設計を考えている間は苦しむこともありましたが、その分楽しかったです。特に卒業設計では、ここできちんとつくりきらないと、自分の考えを形にしないと後悔すると思って取り組みました。学校に入る前も私はずっと何かをつくることに携わってきたのですが、デザインファームの卒業設計は特別なものでした。良い仲間もいたので、とても刺激のある学生生活でした。
プロとしての今後の目標は?
「継続は力なり」です。私も建築に関する仕事の経験をいろいろ積み重ねてきました。建物が建ち上がった達成感も味わいましたが、時にはもうやめてしまおうかと思うほど疲れることもありました。でも、結果的に大変であった思いも含めすべてが自分の力になっているのだと思います。続けていきたいです。
最後に、後輩たちに一言
タフであること。続けていくためには、気力も体力も必要です。そして、続けなくては力になりません。タフであってください。
2010年12月取材