デザインファームのホームページが、先日リニューアルしました。
新しい企画は 「DF卒業生をスタッフに迎えた建築家インタビュー」 です。
その第一弾として、奥山裕生設計事務所におじゃまして仕事のことやスタッフの働きぶりなど、いろんなお話を
聞いてきました。 様々なお話の中で、設計事務所でスタッフとして働いている期間中どんなことを大事にして
過ごしたらいいかという内容のお話がありました。長くなるためHPでは割愛したのですが、卒業生・在校生には
とても興味のあるところだと思いますので、こちらでご紹介します。
DF:建築家として、スタッフに望むことってどんなことですか?
奥山:自分が創りたいものは何か?を常に意識することがとても大事だと、よく話すんです。働き始めると最初は
技術的なことやディテール、ここを何ミリにしてとかそんなことばかり気になって、興味がそっちにいっちゃうん
ですね。スタッフでいる間は自分を表現する機会がないから仕方のないことだけど、単に図面を描くだけとか模型
を作るだけではつまらないと思うんです。自分は何を創りたいんだろう?ってことを常に考えておかないと、独立
してからも以前の事務所と同じようなものを作ってしまうから。だから就職してからもいろんな建築を見に行った
りするのがとても大事ですね。そんなときは建築雑誌の評価なんかは読まないで見に行くこと。読んでから見に行
くと、書かれていることを確認して帰ってくることになってしまうでしょ。実際に見て自分がいいなと思ったこと
は、何が良いのか、素材かな、この窓かな、何が心地良かったんだろうって、自分で分析してみることが大切で
す。間違っていてもいいから自分の言葉で整理して、それを蓄えていくと、いずれ自分が設計するときにそこから
引き出して使えるんですよ。いったん自分の中で消化したものは、真似ではなく自分のものになるんです。
いかがでしたか?
「DF卒業生をスタッフに迎えた建築家インタビュー」 は、現在第二弾を企画中です。どうぞお楽しみに!