アトリエで働く実務能力を身につける
模型の製作技術、CADや手書きによる製図など、アトリエ設計事務所のスタッフとして必要な「技術」と「知識」を学び習得します。また計画課題では、建物の構想を練るところからプレゼンテーションまで、プロの建築家と同じ手順で建築設計の全工程を実践的に学びます。
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昼間部 建築設計スタジオは、意匠設計事務所への就職に必要な技術・知識を身につける他、建築家としての設計スタンスを構築するカリキュラムを設定しています。
クライアントの要望に応え共感しながら設計するのはもちろん、時代の変化を見据えた新しい価値観、新しい様式を「自分の設計」に落とし込み建築として表現する。時間をかけ深く学ぶ昼間部だからこそ、それが可能です。
卒業後はアトリエ事務所(※)に就職し、経験を積んだ後、独立する人も多いクラスです。
※アトリエ設計事務所・・・建築家の主宰する意匠(デザイン)に特化した設計事務所
模型の製作技術、CADや手書きによる製図など、アトリエ設計事務所のスタッフとして必要な「技術」と「知識」を学び習得します。また計画課題では、建物の構想を練るところからプレゼンテーションまで、プロの建築家と同じ手順で建築設計の全工程を実践的に学びます。
実際の設計業務では、ひとつの設計に対して突き詰めて検討する集中力と持続力が必要です。課題の中でもとことん突き詰めて考えられるよう現役の建築家が指導します。また実際に建物が出来上がるまでには、お施主様や事務所スタッフ、職人さんなど様々な人とのコミュニケーションが欠かせません。自分の考えをツールや言葉を使って伝える訓練も課題の中で行います。
計画課題は、ひとりひとりの個性や理解度、ペースに合わせて個別に進めます。少人数制なので、講師と学生の距離も近く、何でも相談し合える雰囲気が特徴です。現役で活躍する建築家が講師として指導しますので、リアルな実務の情報を聞くこともできます。
昼間部では、ひとつの課題にじっくり時間をかけて取り組み、一人ひとりが持つ個性を建築の中で表現する力を養います。一人の表現者として自分の設計スタンスを自覚し、整理コントロールする力は、将来建築家として独立する際にも役立ちます。
昼間部の2年生には、教室とは別に個別の作業スペースを設けています。大きな模型の制作もしやすい広さの作業机を一人ひとり専用で用意しますので、放課後も集中して作業することができます。
※専用作業スペースを使えるのは昼間部2年生のみです。
入学直後は、建築の基本的な図面の読み方、描き方、模型の作り方を学びます。人間の自然な発想でものづくりをする、そのプロセスを体験してほしいという想いから、図面はあえて手描きでスタートします。建築を学ぶのが初めての方のために、基礎の基礎から丁寧に指導しますのでご安心ください。
敷地をはじめとした様々な条件のもと、住宅や公共施設などの設計をするのが計画課題です。計画課題では、建物を実際に使う人の立場に立って考える事を大切にしています。「住宅設計とは」「美術館の設計とは」と決めつけるのではなく、そこで起こる出来事(コト)を把握することで建築全体を想像します。また、計画の授業は、作品の途中段階と最終段階でプレゼンテーションを行います。ここで、仲間や講師に自分の考えを発表し、他人の意見を聞きながら修正を加えていく作業を通してコミュニケーション能力を高めていきます。
●設計課題に「住宅」が多い理由 >
技術課題とは、自分の考えた建築を実現するために必要な、技術的な手段(構造や法規、設備など)を学ぶ課題です。設計事務所のスタッフとして必要なものに絞り、就職後すぐに仕事ができるレベルの内容を身につけます。実務について「調べてもわからない」「調べ方すらわからない」ような重要なことをしっかりと学びます。プロとして質の高い建築を作り出すために必要な知識を習得します。
設計事務所への転職活動に向けて「自分にはどんな事務所があっているのか」「どんな事務所なら自分らしく好きな仕事をしていけるのか」ひいては「一人の建築家としてどんな設計をしていきたいのか」といったキャリア形成のための講義を行なっています。作品を作っていく上でも、就職する際にも役立つキャリア戦略の知識を、専門の講師がお伝えします。
昼間部では、2年間の最後の計画課題として卒業設計に取り組みます。2年間で確立してきた建築に対する自分の考えを、最終的に形で表現する課題です。建築家として社会とどう繋がっていくか、どのような考えを持った建築家なのか、独立する際にはこの「建築家としてのスタンス」が重要な役割を果たします。このスタンスの基礎を固めるのが卒業設計です。卒業後はスタッフとして実務経験を積みながら、ここで築いたスタンスを育てていってください。
2年間で取り組んだ計画課題、技術課題を「自分の作品集」としてまとめます。 ポートフォリオは、設計事務所への就職活動になくてはならない大事なツールです。 自分の考えた建物の魅力を伝えるというよりも、その建築を考えた自分自身を魅力的に伝えるにはどうしたらいいか、という視点で制作します。建築作品を通して「自分という人間を魅せる」ということ。これにより自信を持って就活に臨むことができます。
国内合宿(必修)・海外合宿(希望者のみ)、建築家講演会やOBとの交流会など、様々な課外授業を通して設計力をより深める取り組みをしています。単純に「見る」「聞く」だけでなく、外からの刺激に対して「自分はどう考えるか」という部分を大切に捉え、自分の設計にいかせるよう指導しています。
課外授業詳細
昼間部1年生 K.Nさん(31歳)
もともとは医療系の仕事に就いていました。やりがいのある仕事ではありましたが自分に向いているかといったらそうではなく、資格も持っていましたが一生続けることは考えられませんでした。「せっかくなら自分の得意な分野で活躍したい」「その方が悔いが残らない」と思って、興味のあった建築に挑戦してみることにしました。
資格を持っているだけでは実務に直結しないことを前職で身にしみて感じていたのと、年齢のこともあってすぐに設計の仕事に就けるスキルを身につけたかったので、卒業後、意匠設計事務所の即戦力になれそうなデザインファームに入学しました。
夜間部とも迷いましたが、この2年を大切にしたかったので、より濃い時間が過ごせる昼間部を選びました。
実際に勉強してみて、「この分野(意匠設計)で正解だったな」と感じています。
自分でイチから家を創るということに本当にやりがいを感じますし、どの課題も今の自分の力を全力で出して設計できることがとても楽しいです。
入学前は年齢のことで悩みましたが、30代でも全く問題ありませんでした。
昼間部1年生 山本 大地さん(21歳)
小さい頃からものづくりが好きで、ブロックで何かを作ったり組み立てたりするのが大好きでした。高校で建築を学んでから建築の施工監理の仕事についたのですが、「やっぱり意匠設計がしたい」と思って学校を探して、デザインファームを見つけました。
デザインファームの強みは「建築家の設計事務所に就職できる」というところ。大学へ進学することも考えましたが、4年間通っても設計事務所に就職できるのは一握りだと知って、意匠設計に強みのあるデザインファームに決めました。
高校では建築士の試験対策としての設計はしていたけれど、デザインファームではもっと自由に設計ができて、自分の発想が開ける感じがします。いろいろな可能性があると知れてとても楽しいです。
先生方がみんなプロの建築家なので、良い意見がたくさん聞けるところも良いと思っています。
また、クラスメイトにもいろいろな年代の方がいるので、様々な意見が聞けるのも大きいです。
昼間部2年生 山田健明さん(29歳)
小さい頃から建物や橋、トンネルなどの建造物が好きだったので、大学で土木を学んで大手のゼネコンに就職しました。土木は今でも好きなのですが、感覚的にこのままずっとこの仕事を続けるのは違うと感じていて、何をするかは決めていなかったのですが、年齢や家族のこともあり「何かを始めるなら今しかない」と思って一度会社を辞めることにしました。
「人の心に良い影響を与えられることがしたい」と考えて模索した結果、もともと建築が好きだったことと「間接的に人の心に影響が与えられるかもしれない」というところから建築に辿り着きました。
建築をやってみようと決めてからも、学校に通うか、働くかなどいろいろ迷いましたが、「視野を広く持ってから働きたい」と思ったこと、またデザインファームの学校説明会を聞いて内容に面白さを感じたので学校に通うことにしました。
自分の進む道として「建築」があっているのか、気持ちを確かめるつもりで入ったので、まだその答えは出ていませんが、今のところはこの道で満足できそうな気がしているので入学してよかったと思っています。
昼間部2年生 吉川瑞紀さん(30歳)
もともと商社で働いていたのですが、仕事にあまり面白みを感じられず、「やりがいはあるけど、これを一生続けていくのはどうなのかな」と考えて会社を辞めました。仕事で木材を扱っていたことから建築に興味を持っていて、「まだぎりぎり20代だし失敗してもなんとかなる」と思って、建築を勉強しようと決めました。
建築士の資格につながる学校なども考えたのですが、年齢のこともあり、実務寄りの勉強ができて、就職用のポートフォリオをちゃんと見てもらえるデザインファームの方が就職はしやすいのかなと思ったのと、説明会に参加してみて「(良い意味で)ちょっと変わっている学校だな」「せっかく自分で貯めたお金を使って通うならこれくらい変わっているところで思いっきりやった方が後悔しなさそう」と思ったのが入学の決め手となりました。
実際にやってみて、設計課題で「住む人がどうやって過ごしてくれるかな」「こうしたら気分良く過ごせるかな」と考えるのが楽しいしおもしろいです。
最初は、デザインのセンスや才能がないと無理なのかも、という不安もあったのですが、今はそういったものがなくてもできることがわかり、前より不安は無くなりました。
クラスには自分と全然違う考え方の人や、自分より引き出しが多い人もたくさんいるので、知らない間に自分の中でもちょっとずつ設計の引き出しが増えてきました。最初に比べると、こうしようああしようと考えられることが増えてきて、悩むことも増えたけど楽しいです。
卒業設計「大きな集合住宅」
卒業設計「大きな集合住宅」
2年生設計課題「6世帯の集合住宅」
少人数制で先生との距離が近い教室
模型を何度も作って立体で設計するクセをつけるようにしています。
常に仲間や先生と話し合いながら課題を進めます。
定員 | 18名 |
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入学資格 | 20歳以上 ※建築経験の有無、学歴は問いません |
授業期間 | 2年間 |
開講日 | 2024年4月 |
授業時間 | 月曜日〜金曜日 10:00〜16:00(年間授業週:37週) |
授業料 | 1年次:132万円(税込) 2年次:132万円(税込) ※入学金はありません |
入学申込み受付期間 | 2023年11月1日〜2024年3月31日 ※入学試験はありません ※定員になり次第、締め切ります |