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牧野 徹先生

専任講師 牧野 徹

デザインファーム建築設計スタジオ代表。
富山県生まれ
東京理科大学工学部1部 建築学科卒業。吉岡設計事務所を経て、牧野建築設計事務所 設立。その後、水沼均とともにデザインファーム建築設計スタジオを設立。

単なる「手に職」だけでは生き残れない。

単なる手に職で生きていけたのは2000年頃まで。
現在ではあらゆるジャンルで「手に職」と磨きをかけた職業は淘汰され、技は機械に置き換わっていきます。生き残るのはわずかな熟練の職人と、ゼロからものを生みだす「手と同時に頭を使う」職業です。
建築業界でも大工さんたちの積み上げてきた技もプレカット工場のコンピュータの中に入り、大半の建築現場では組み立てるだけの単純労働になりました。熟練の技が活かせるのは、ごく一部の高級建築と神社仏閣だけ。これでは大工になっても修行にならない。設計の世界でも同じこと。トレーサーという図面を手書きで清書する仕事はとっくに消え、図面はCAD(コンピュータ)へと代わりました。それも設計者が自らCADで図面を描くので、CADオペレーターの出番はありません。CADオペレーターがいるのは大手住宅産業など大量生産の世界くらいで、それも人件費の安い海外へと仕事が流れていきます。
CADが使えるのは当たり前、耐震や高気密高断熱など建築技術もわかっているのは当たり前です。空間の意味を理解しそこで起きる出来事を想定し、それを建築という形にできる設計者、建築家だけが生き残っていけると考えています。

あなたはあなたのままでいい。人は素直なままで十分個性的。

どんな「もの作り」でも、つくる人の“らしさ”が出てくるものです。建築は特に人と関わるものだけに、設計者の“らしさ”が出ます。自分らしさを知ることで自分らしい設計ができるようになり、やがてそれが個性として建築に表れます。自分で“好きだ”といえる作品が作れるようになると、みんなに共感してもらえることを実感します。そして、それは自分自身に共感してくれたということ。 自分を素直に表現できる設計という仕事が、ますます面白くやりがいのあるものになっていきます。

人はもともと個性的なものです。他人と違うことが個性だと勘違いすると、自分を見失って苦しいだけ。自分を素直に出したその結果、他人とは違うところ・・・それこそがあなたの個性です。 素直に課題に取り組んで、あなた自身の個性を大切に育ててください。

もう一つ、自分は設計に向いているか、才能があるかということをよく聞かれます。答は“建築が好きならそれで十分”です。みなさんが不安なのは“突出した能力が自分にあるのか”と考えるからです。100m走るのにオリンピックに出るのなら、10秒前後の速さが必要でしょう。しかし単に100m走りきるなら、18秒でも20秒でもかまわないのです。建築設計に必要なのはこういう普通の能力。間取りを考えるのも、模型をつくるのも図面を描くのも、特別な能力を必要としません。必要なのは「適切な訓練」です。デザインファームが入学試験をやらないのはこういう理由です。あなたはあなたのままでいい。

デザインファームでどんな未来を切り開きますか?

建築の世界で生きていきたいと希望する人にとって、建築家の設計事務所は一番入るのが難しい世界。デザインファームはその世界で通用する人を養成する学校です。
その上で、建築家の事務所を選びそこで修行した後、独立して建築家になる道を行くのもいいでしょう。独立までは今は考えないけれど、有名建築家のもとでキャリアを積み設計者としての腕を磨いてから次を考えるのも良いでしょう。
デザインファームが設計事務所を目指すカリキュラムだからといって、それにこだわる必要はありません。建設会社の設計部で活躍しているOBたちもいます。設計施工の会社を起業したOBもいます。
デザインファームは1992年の開校から21年目、設計の世界に多数のOBたちがいます。そのOBたちとの交流、連携はとても密です。大いに利用しあなたの未来を切り開いてください。